この記事では、暗算ができるようになる方法を4つまとめました。
方法以外にも、暗算力を高める学習法・コツなども合わせて紹介します。
暗算ができるようになる方法4選
暗算ができるようになるには、以下の4つの方法を試してみてください。
- 1桁同士の計算を完璧にできるようにする
- 九九もすべてスラスラ言えるようにする
- 日常でのいろいろな場面で計算する癖をつける
- 暗算するコツを知って取り入れる
方法①1桁同士の計算を完璧にできるようにする
1つ目の方法は、1桁同士の計算を完璧にできるようにすることです。
足し算だけでなく、引き算・掛け算・割り算のいずれも見ただけでパッと答えられるようにトレーニングしてください。
暗算というのは、紙に書かずに頭の中ですべて計算することを意味します。2桁でも3桁でもすべて1桁の計算が基本・ベースになっているので、まずは1桁の計算から完璧にできるようにするのです。
1桁の計算の答えがパッと言えるようになれば、2桁・3桁でも不思議と暗算ができるようになりますよ。
トレーニングには、「100ます計算」がおすすめ
引用:100マス計算のプリント印刷したい!無料のダウンロードサイト6種集めたよ
1桁同士の計算が完璧にできるようになるためには、「100ます計算」を使うのがおすすめです。わざわざテキストを買わなくても、無料でダウンロードして自宅で印刷できるので試してみてください。
方法②九九もすべてスラスラ言えるようにする
1桁の計算が完璧にできるようになるだけでなく、九九もすべてスラスラ言えるように頑張りましょう。これが2つ目の方法です。
特に掛け算の暗算は、九九が必須です。7×8や8×9・9×6などを見たときに、パッと答えが出るでしょうか?見た瞬間に答えが出るくらいに覚えなければ、暗算ができるようにはなりません。
掛け算が言えるようになれば、割り算も攻略しやすいです。
方法③日常でのいろいろな場面で計算する癖をつける
3つ目の方法は、日常のいろいろな場面で計算する癖をつけることです。意外だと思うかもしれませんが、テキストやドリルを使うよりも効果的なんですよ。
買い物や車のナンバープレートなど、日々数字に触れる機会はたくさんあります。これを生かしながら、自分の頭の中で計算してしまうのです。
買い物中はこれだけ買ったらいくらになるかという足し算はもちろん、会計時にお金を出す時におつりを頭で先に計算してみてください。最初は意識しながら計算することで、回数をこなすと無意識に暗算で計算できるようになります。
紙に書かず頭の中で計算する、まさに暗算を日常の生活内でできるようにしましょう。
方法④暗算するコツを知って取り入れる
最後4つ目の方法は、暗算するコツそのものを知って取り入れることです。独学でも良いですが、コツを知ればもっと効果的に暗算することができるようになります。
暗算が得意・早い人は、この”暗算のコツ”を習得しています。コツ・パターンを覚えているので、パッと暗算できるわけです。
では暗算するコツは、何なのか?次章で見ていきましょう。
暗算力を高める勉強法・コツ3選
この章からは、暗算力を高める勉強法・コツを紹介します。
- 問題によって計算方法を変える
- 100ます計算で四則演算をすべて暗算で解けるようにする
- そろばんを習って、珠算式暗算を習得する
簡単な方法・コツばかりですが、まずは自分ができそうなものから取り入れてみましょう。
勉強法・コツ①問題によって計算方法を変えよう!
1つ目の勉強法・コツは、問題によって計算方法を変えることです。すべての問題を、同じ方法で解かなければならないという決まりはありません。
問題によって臨機応変に解き方を変える・解くパターンを覚えることで、暗算できるスピードが格段に速くなります。例題を3つ用意したので、確認していきましょう。
1.元の数字をキリの良い数字に変換して、計算する
例)97+56
97+56は、頭の中で筆算するよりも元の数字をキリの良い数字に変換して計算するのです。97→100・56→60として計算します。まずキリの良い数字100と60を足します。97は100より3つ、56は60より4つ少ないですね。この合計7を、キリの良い数字160から引くだけです。
100+60-(3+4)=153
筆算で足し算するよりも簡単だと思いませんか?
2.大きい数字の左から右へと計算する
例)758×9
758×9は、100の位の数字(大きい左の数字)から1の位の数字(右の数字)に向かって左から右へ順に9をかけて計算します。
700×9+50×9+8×9=6300+450+72=6822
3つの数字を足し算する必要がありますが、繰り上がりのある掛け算よりも簡単ですよね。学校では1の位から掛け算しますが、暗算だと左側の数字からかける方がやりやすいです。
3.一の位を足して10・十の位が同じ掛け算は裏技を使う!
例)68×62、95×95、32×38、84×86など
1の位を足して10になる且つ10の位が同じ数字であれば、裏技が使えます。この方法は筆者も初めて知り、目から鱗でした。
まず、1の位だけ掛け算します。68×62の場合は、16です。その数字をそのまま置いたうえで、次は6×6を計算するのですが、1を増やして7×6で計算し→42。答えは4216です。
分かりやすい解説動画があったので、掲載しておきます。
計算して何か気付かなかったでしょうか?この計算は、九九が必須です。暗算ができるようになる方法でもお伝えしましたが、九九がスラスラ言えるようになっていないと難しいです。
10の位で1を足す際も、1桁同士の計算が行われていますね。どんな裏技でも、1桁同士の計算・九九はベースになっていることが分かります。
勉強法・コツ②100ます計算で四則演算をすべて暗算で解けるようにする
2つ目のコツは、100ます計算で足し算のみならず引き算・掛け算・割り算など四則演算をすべて暗算で解けるようにすることです。
100ます計算は足し算だけだと思いがちですが、交差するところを引き算・掛け算して暗算でできるようにトレーニングしましょう。
100ます計算は暗算だけでなく、計算スピードの向上にも役立ちます。
勉強法・コツ③そろばんを習って、珠算式暗算を習得する
3つ目の勉強法・コツは、そろばんを習って珠算式暗算を習得することです。
珠算式暗算とは頭の中でそろばんをイメージして計算する方法で、筆算が苦手という子でもそろばんをイメージして暗算する珠算式暗算ならパッと解けるという子はたくさん居ます。
そろばんを習って珠算式暗算を習得し、暗算が得意になった人も。
そろばんできると暗算得意になるってほんとなんや
— らむね🥑🍹 (@td_rmsk) August 19, 2022
昭和52年頃。私の周りではそろばん塾に通っている子が多数。「願いましては~」という掛け声で必死でそろばんを弾いたっけ。珠算検定も受けたなあ。そろばんの授業の時、すいすいできたので、習っておいてよかった…のかしら?
おかげで暗算は得意になったわ。 pic.twitter.com/82PYU2rz6q— 懐かしい昭和時代(女性) (@natsukashi__) April 11, 2023
珠算式暗算はそろばん教室に通って”そろばん”を習わなければできるようにならないので、独学で学ばないようにしてくださいね。
暗算できるようになる方法4選!暗算力を高める学習法やコツ:まとめ
暗算ができるようになる方法を4つ、勉強法・コツを3つ紹介しました。
何もしないで暗算ができるようになったり、得意になることは無理です。授業以外にも日々の生活で計算したりなど、地道なトレーニングが必須です。
可能ならばそろばん教室に通わせて珠算式暗算を習得し、もっと暗算力を伸ばせる環境に身を置くのも良い方法です。珠算式暗算に力を入れているそろばん教室が増えてきましたし、暗算力アップのためにも習い事として検討してみてはいかがでしょうか。
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