そろばんは段位に入ると一気に時間との戦いになり、いかに速く正確に解くかが合格のカギとなります。
この記事では、そろばん段位の見取り算を解くコツをまとめました。
段位の見取り算を速く正確に解く!8つのコツ
段位の見取り算を速く正確に解くための、8つのコツを紹介します。取り入れやすいように、基本編と応用編に分けたので、役立てていただければと思います。
【基本編】
【応用編】
それぞれ、1つずつ確認していきましょう。
速く解くコツ【基本編】
先に見取り算を速く解くための基本的なコツを5つ、順に確認していきましょう。
コツ①計算したい数字の真下にそろばんを置く
1つ目のコツは、まずそろばんの位置についてです。
どこでも置いて良いわけではなくて、少しでも速く解くために《計算したい数字の真下》に置くようにしてください。
次に計算する数字の真下に置けば、数字を間違えることがなく確実に足していけるからです。
コツ②珠を弾くのと同時にそろばんをズラす
また見取り算は縦に数字が書いてあるので、該当の数字を入れたら次の数字を足します。この時に、また足す数字の真下にまたそろばんを置きます。これを繰り返して計算するわけです。
計算する際に珠を入れながら、同時に次の数字の真下にそろばんを置いて(ずらして)ください。これが2つ目のコツです。
”同時に”というのがポイントで、数字の珠を入れてからそろばんをずらすのと、入れながら同時にズラすのとでは数秒の差があります。
段位になると時間の速さも重要なので、1問での数秒が命とりになる可能性が大!
目で数字を追い、指も動かして、そろばんも動かして…と同時に行うことが多いですが練習していけば慣れてできるようになるので大丈夫です!
コツ③そろばんを動かすのは左手のみ、両手は時間のロスに
そろばんを数字の真下に動かすのは、左手のみです。最初は両手でも良いですが、最終的には左手だけで動かせるようにしましょう。
右手には鉛筆を持っているので、両手でずらしてしまうと解答を書くのにタイムロスが生じます。
入れた珠がズレないように、できるだけ左手のみでそろばんを支えながらずらしていくことがポイントです。
コツ④出た答えは綺麗に書こうとしない、小さく書いてOK
解答欄に出た答えを書きますが、綺麗に書かなくて良いです。あまりにも何の数字か読めないのは論外ですが、小さい字でも構いません。
数字の綺麗さを競うのでは無くて、求められるのは正解(正確さ)のみ。
大きく書くだけで時間がかかってしまうので、読める範囲で小さく書くことで時間が短縮できますよ。
コツ⑤計算途中で間違ったと思えば、潔くやり直す
最後5つ目のコツは、見取り算を計算している際に間違った!と思ったら潔く最初から計算し直しましょう。
「入れ間違えたかな..いやきっと大丈夫」こういう感覚で計算すると、大体間違います(私も経験済みです)。
悶々として計算し続けるよりは、リセットして最初からやり直す方が精神衛生上も良いですし、正解率もアップします。
速く解くコツ【応用編】
コツ【基本編】が分かったところで、次は少しステップを上げて【応用編】のコツを確認しましょう。
コツ①3桁ずつコンマで区切って暗算で計算する
段位の見取り算は桁数が多いです。日商の段位見取り算は10桁ですが、1回1回10桁ずつ足していっては時間がいくらあっても足りません。
そこで速く解くために、3桁ずつ暗算で計算するのです。3桁のところにコンマが必ずついているので、それを目安にしてまずは下3桁を暗算▶︎真ん中の3桁を暗算▶︎次の3桁を暗算▶︎最後の1桁を暗算…
このようにすべて暗算で解いていきます。暗算が得意でないと難しいかもしれませんが、そろばんの珠を弾く時間を短縮できると、有効な方法です。
見取り算でそろばんを使わないのはダメという決まりは無いので、暗算で解を求めてもOK!
コツ②答えを書きながら、次の3桁を計算していく
1つ目のコツの延長ですが、最初の3桁を計算(暗算)して出た答えを書きながら次の3桁を計算していくのです。
答えを書き終わってから、はい暗算スタート!では無くこちらも同時に行うということです。
高度な技のように思えますが、こちらも練習すれば慣れていきます。
コツ③足し算のみの問題から解いていく
最後3つ目のコツは、足し算のみの問題から解いていくことです。
見取り算には引き算が混じっている問題があり、引き算が入る方が足し算のみよりも時間がかかります。
1から順に解いていく必要は無いので、問題をパッと見て足し算のみの問題からどんどん計算していきましょう。これだけで数十秒は、変わるはずです。
コツを取り入れても速く解けない場合の対処法
最後に、基本編・応用編のコツを取り入れても早く解けなかった場合の対処法を紹介します。
対処法①段位になってすぐの場合は、問題数をこなす
1級に合格してから段位になって間もない場合は、速く解くコツを一気に取り入れることは難しいです。
ですので、まずは問題数をこなして段位の問題がどのようなものか慣れましょう。段位の問題の傾向を理解したところで、コツを取り入れることをおすすめします。
対処法②余計な動きが無いか、他人に観察してもらう
段位の問題を解いている時に、先生や知人などに自分の動きを観察してもらってみましょう。
自分の癖は気付くことができないので、人から(自分の)余計な動き等がないかを見てもらうのです。
余計な動きがあれば指摘してもらって改善することで、問題を解くタイムを短縮できることもあるはずです。
まとめ
段位の見取り算を速く解くコツについて、基本編・応用編に分けて紹介しました。
段位になってからいきなり取り入れるのではなくて、まずは段位の問題集を解いて「段位ならでは」の傾向を把握しましょう。
把握できた後に、この記事で紹介した自分にできるコツから取り入れて問題を解く時間の短縮にお役立ていただけたらと思います。
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