将来のためにそろばんを習っているという人も多いことでしょう。そろばんを習っていると必ず通るのが、検定試験の受験です。級位は10級から1級まで、細かくレベル別に分かれています。
では、そろばん検定は何級に合格・取得すれば、履歴書に書くことができるのでしょうか。一般的には『3級から』だと言われています。
この記事では3級から履歴書に書ける理由と、実際に資格欄への書き方も分かりやすくお伝えします。
そろばん3級を取得すると履歴書に書くことができる!
そろばんを習っている人は、検定の合格を目指して一生懸命練習しますよね。しかしどの級でも合格したら必ず履歴書に書けるわけではありません。
結論から言いますと、『3級から』履歴書に書くことができます。3級”から”なので、準2級や2級・準1級・1級などに合格していれば、当然その級を記載して構いません。
なぜ3級以下は履歴書に書けない(書かない方が良い)のか?
3級以下が悪い・価値がないと言っているのではありません。6級や5級などが最終的に合格した級の場合は履歴書に書かない方が良く、「このあたりの級で終わっているとは、途中で断念したのか」と思われかねません。
良いアピールポイントになるはずが、反対に悪い印象を与えてしまう可能性もあるからです。
ある程度の級=ここでいう”3級”以上じゃないと履歴書に書くほどの価値とは言い難いので、注意してください。
主催する団体によって、同じ3級でも難易度が異なるので注意
そろばん検定は主に、
- 日本珠算連盟(日珠連)・日本商工会議所
- 全国珠算教育連盟(全珠連)
- 全国珠算学校連盟(全学連)
この3つの団体が主催しています。その中でも一番難しいとされるのが、日本珠算連盟・日本商工会議所主催のそろばん検定です。
日珠連主催の検定1級=全珠連検定の2段に相当する難しさ
日本珠算連盟・日本商工会議所が主催する検定試験は、級が上がるほど掛け算・割り算の桁数が多くなり難易度もアップします。
日珠連の検定試験1級は、全珠連の検定2段相当の難しさとも言われているほどです。
履歴書に書くなら、日珠連主催の3級以上の合格を目指そう!
引用:日本珠算連盟|そろばん・暗算で脳トレ、ソロバンは集中力のつく習い事
難易度が高い=取得するのも難しいとされる検定試験に合格した旨を履歴書に書くことができたら、就活でも有利に働きやすくなります。
難易度が難しい資格を取得しているという事実は高評価を得ますし、合格までの過程や努力してきたことが価値として認められることもと多いです。
どの検定試験を受けようか悩んだ時は、同じ3級でも日本珠算連盟・日本商工会議所が主催する『珠算能力検定試験の3級』合格を目指しましょう。
日本の資格ガイドでも、日珠連主催の検定試験の方が社会的評価が高いと書かれています。
珠算能力検定とは、日本商工会議所主催のそろばん資格(公的資格)である。
よく似た資格に全商の「珠算検定」があるが、日商の珠算能力検定の方がむずかしく、社会的評価も高い。
暗算検定にも合格しておくと尚良し
そろばん検定だけでなく、暗算の検定にも挑戦して合格しておくと尚良いです。
特に、速くに計算することが求められる職種なら重宝するでしょう。
また自己啓発や自分のスキルアップのために積極的に挑戦しようとする姿勢をより見てもらえますし、取得している資格が大いに越したことはないからです。
履歴書の資格欄への書き方~3つのコツ
この章では、そろばん検定3級(それ以上)を取得・合格している人が履歴書の資格欄へどのように書けばよいのかを、分かりやすく解説しています。
書き方①各検定試験の正式名称で書く
履歴書の資格欄へは、そろばん検定の正式名称で書く必要があります。
例として、日珠連主催の検定・全珠連・全学連それぞれの正式名称を見ておきましょう。
そろばん・暗算両方とも、記載しますね。自分がどの団体主催の検定試験を受けたかも、しっかりと確かめておいてください。
日本珠算連盟・日本商工会議所主催の検定試験
- 珠算:日本商工会議所珠算能力検定 ○級合格
- 暗算:日本商工会議所暗算能力検定 ○級合格
全国珠算教育連盟主催の検定試験
- 珠算:全国珠算教育連盟珠算検定 ○級合格
- 暗算:全国暗算教育連盟珠算検定 ○級合格
全国珠算学校連盟主催の検定試験
- 珠算:全国珠算技能検定試験 ○級合格
- 暗算:全国暗算技能検定試験 ○級合格
書き方②珠算と暗算どちらも取得していれば、古い順から書く
珠算・暗算どちらも3級に合格している場合、資格欄へどちらを先に書こうか悩む人も多いかと思います。
特段決まりはありませんが、合格した年月が古い方から書きましょう。古い方から先に書いていった方が、読みやすくそして見やすいからです。
ちょうど3級(それ以上も)を練習中の場合は、どう書けば良い?
ちょうど3級やそれ以上の級を練習している場合でも、履歴書の資格欄に書くことが可能です。その際は、
- ●月▲日、日本商工会議所珠算能力検定○級を受験予定
- 日本商工会議所暗算能力検定○級のために練習中
このように書くと良いでしょう。
合格していないからといって書かないのは非常にもったいないので、合格に向けて勉強中だということはぜひアピールしてください。
資格の取得に向けて挑戦している姿は、相手にも「向上心がある」と評価されます。
書き方③誤字脱字に気をつける
そろばん検定に限ったことではありませんが、誤字脱字には本当に注意してください。
せっかく3級やそれ以上の資格を取って記載していたとしても、誤字脱字があるだけで”だらしのない人”と思われてマイナスポイントに。
綺麗に書くのが難しかったとしても、落ち着いて丁寧に書くように心がけましょう。
そろばん検定3級以上は、どの業界で有利に?
そろばん検定の3級やそれ以上の資格に合格・取得していることで、どの業界で有利になるのでしょうか。
やはり数字に関係する仕事、
- 銀行や信用金庫など
- 証券会社
などで評価されることが多いでしょう。
あとはスーパーを含むお店のレジ打ちでも、役立ちますね。
特に商店街にあるような小売店だと、パパっと計算してお釣りを渡すことが求められることが多いよ!暗算能力は重宝するはずです。
なぜ、そろばん検定3級を取得したかの理由も考えておくべし
就活する際は何のためにそろばん検定3級を取得したのか、その理由も合わせて考えておくことをおすすめします。
なぜなら今はコンピュータ化が進み、すべてキーボードひとつで計算(しかも正確!)できる時代です。それなのになぜそろばんを学び3級を取得したのか?を問われる可能性もあるからです。
「就職に有利だったから」と単刀直入に言うよりは、そろばん3級に合格するまでの過程で何を学んだのか?を伝えることができれば良いですね。
またそろばんを通じて自分にとってプラスになったことなどがあれば、ぜひアピールしましょう。
まとめ
そろばん検定は、3級以上を取得することで履歴書に書くことができます。
ただし主催団体によって難易度が異なるため、できれば社会的にも評価が高い日本珠算連盟・日本商工会議所の『珠算能力検定試験』の合格を目指しましょう。
また履歴書には、
- 正式名称で
- 取得した年月順に
- 誤字脱字に注意して
これら3つの点を意識して書くようにしてください。練習中であっても堂々と書いて、アピールしましょう!
コメント
とても役に立ちましたし、この記事が背中を押してくれたおかげで就職活動も頑張れそうです。