そろばんを習うと集中力が身に付くのは本当です。

私は実際に、小学2年生から5年生までそろばん教室に通って習っていました。
最後には、気が付くと何時間でもそろばんを弾けるほどの集中力が身についていました。
この記事では、なぜ集中力が鍛えられるのか?の理由・そして、私が「そろばんで集中力が鍛えられた・身に付いた」と実感した体験談を紹介します。
そろばんで集中力が鍛えられる5つの理由

そろばんで集中力がなぜ鍛えられるのか、その理由をいくつかまとめました。
- 問題を解く時間が決められているから
- 集中しないと問題そのものが解けないから
- 数字のインプットとアウトプット:同じことを繰り返すから
- 異なる種目を瞬時に切り替えて計算するから
- 教室にはそろばん以外に集中できるものが無いから
それぞれ確認していきましょう。
理由①問題を解く時間が決められているから
そろばん検定は、問題を解くのに制限時間が設けられています。決められた時間内に如何に正確に答えを導き出していくかが問われるので、自然と集中します。ゆっくりマイペースで解いていけば良い‥というものではありません。
日本珠算連盟・日本商工会議所が主催する珠算能力検定試験を例に挙げてみますと、10級~7級は20分・6級以上は1級まですべて30分という試験時間が設定されています。
7~9・10級 <日珠連主催・日商後援>
(2)具体的には、1枚の用紙(B3版二つ折り)にまとめて出題されており、制限時間20分の一括施行です。
6級以上は30分なので、10級の時よりも時間が10分も増えるから余裕!と思うでしょうか。級が上がる=難しくなるほど問題数も多く、そして桁数も増えます。つまりどの級であっても、時間に追われることは必須。

集中力がなければ、時間内に問題を解き終わることはできないよ!
やればやるほど、集中力が鍛えられていくわけ。
理由➁集中しないと問題そのものが解けないから
時間内に解くだけではなく、問題そのものも正確な答えを出すことが求められます。10級や9級など桁数が少なければ良いです。しかし級が上がって難しくなるにつれて、とてもじゃないですが集中力を保ったままでなければ解くことはできません。
珠算能力検定試験1級では掛け算だと6桁×5桁の計算を、指先で弾く回数は100回を超える操作を求められるのです。この難易度が高い問題を一度のミスも許されることが無く、しかも20問も解く必要があるのです。
級が上がって問題が難しくなるのと比例して、集中力も自然と身に付きます。だからそろばんを習い終わった頃には、(習い始める前よりも)集中力が鍛えられた!と実感することが多いのです。
理由③数字のインプットとアウトプット:同じことを繰り返すから
そろばんは紙に書かれている問題:数字を見て頭で覚え、そしてそろばんの珠を弾くという作業を繰り返す計算方法です。頭で覚えること=インプット・そろばんの珠を弾く=アウトプット‥これら2つの作業を繰り返します。
このインプット⇔会うトップっとの繰り返しは、一定の集中力を切らさないことが求められます。
しかし”制限時間内で正確に問題を解く”という決まりがあるため、単純作業が苦手な人もおのずと集中することに・集中せざるを得なくなります。
理由④異なる種目を瞬時に切り替えて計算するから
そろばん検定は10級からでも見取り算の後に掛け算など、異なる種目を切り替えて計算します。
理由①のところで10級は20分と言いましたが、見取り算20分・掛け算20分では無くて【見取り算と掛け算を20分で解く】必要があります。20分の中で2種目を切り替えるわけです。
級が上がって8級からはすべて、割り算が加わり3種目を決められた時間内に解かなければなりません。珠を弾く方法からすべて違う=頭の中も一旦リセットするので、集中していなければ上手く切り替えて計算することができないのです。
1~6級 <日商主催>
準1~3級<日珠連主催・日商後援>(1)各級とも、みとり算10題、かけ算20題、わり算20題合わせて50題(1番から50番までの連番)を”一つの問題”とし、1枚の用紙(B3版二つ折り)にまとめて出題されています。
理由⑤教室にはそろばん以外に集中できるものが無いから
5つ目の理由は、そろばん教室にはそろばん以外に集中できるものが無いからです。そろばん教室に通ったことがある方はお分かりかと思いますが、ボールやゲームなど遊び道具は一切ありません。
教室にあるのは机と椅子のみ、目の前にあるのは自分のそろばんと問題用紙のみです。やることがそろばんしか無いので、半ば強制的にそろばんで問題を解くのに集中させられるわけです。

そろばんが上手になりたくて教室に通っているから、むしろこの環境は良かったと実感。
そろばんで簡単に集中力が身に付く!私が子どもの頃の実体験

そろばんを習い始めてからすぐに、集中力が鍛えられるわけでは無いことを知っておいてください。またどのくらいで集中力が養われるかは、習う回数や個々の性格などによっても異なります。
しかしそろばんを通して、簡単に集中力を身に付ける方法があるんです。私の実体験ですが、以下で詳しく解説します。
やさしい問題をたくさん解くようにした
簡単に集中力を身に付ける方法とは、『やさしい問題をたくさん解くようにすること』です。難しい問題ではなく、簡単なやさしい問題を解くことがポイント!
難しい問題を1つ解いても確かに集中力は鍛えられますが、経験上そこで使い果たしてしまうため集中力は持続しません。
このような好循環が生まれて、集中力を身に付けることができますよ。
気が付くと何時間でもそろばんを弾いていた
やさしい問題をたくさん解いて集中力を鍛える…のは母からの教えで、実を言うと半信半疑でした。しかし解けると楽しくなるのは事実で、それが嬉しくて気が付くと何時間でも弾いていたことを覚えています。
教室だと授業の時間が決められているのでその時間内でしかできませんでしたが、自宅で練習していた時は、お昼から夕方までなど数時間そろばんを弾いていたことは頻繁にあります。
一斉に計算するので教室の空気が一変
そろばん教室での練習もそうですが、本番も【一斉に計算】します。用意はじめ!の合図で、皆が一斉に問題をめくりそろばんの珠を弾く‥空気がガラリと一変します。
この空気の中に居て、集中力が身に付かないわけがありません。集中していないと出遅れますし、合否にも大きく影響します。
そろばん教室に通って習っていると必ず味わうことなので、集中力を鍛えるには最適な習い事といえるでしょう。
まとめ
そろばんを通して集中力が身に付くのには、
- 制限時間内に問題を解く
- 集中しなければ問題が解けない
- 同じことを繰り返しつつ、異なる科目を切り替えて計算
- そろばん以外に集中できるものが無い
こういった理由が挙げられます。
また、やさしい問題をたくさん解くのを繰り返すことで簡単に集中力も身に付けることが可能です。やり始めて時間を見ると何時間も経っていた‥という経験をすることでしょう。
そろばんを習っていても集中力が続かないなという人は、ぜひ試してみてください。







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