そろタッチには、デメリットもあります。ここでは、効果や費用面から見たデメリットや、そろタッチが向いていない人の特徴を解説します。
デメリット①タブレットやアプリに抵抗がある人には向いていない
そろタッチは、タブレットにアプリをインストールして学習します。ノートや筆記用具などは使いません。
タブレット・アプリでの学習に少しでも抵抗がある人は、残念ながらそろタッチには向いていないでしょう。
デメリット②そろタッチが動作するタブレット・Wi-Fi環境が必要
そろタッチを始めるには、アプリが動作するタブレットが必要です。約23,000円~65,000円は、初期費用としてかかります。自宅にWi-Fi環境があることも、条件です。
以下の表は、アプリの動作確認ができている端末です。これ以外の端末は動作未確認なので、アプリが起動できない可能性があります。
機種名 | 動作保証端末 | 価格目安 |
iPad | 第5世代~ | 24,800円~ |
iPad Air | 第3世代~ | 39,258円~ |
iPad mini | 第5世代~ | 44,400円~ |
iPad Pro | 全機種 | 64,300円~ |
Lenovo | Lenovo Tab M10 (3rd Gen) Lenovo Tab M8 (3rd Gen) | 31,800円~(M10) 23,542円~(M8) |
Lenovo | Lenovo Tab M10 FHD Plus Lenovo Tab M8 FHD | 24,500円~(M10) 59,432円~(M8) |
NEC | Lavie Tab T8 | 35,000円~ |
NEC | Lavie Tab E | 22,362円~ |
HUAWEI | ※2024年12月に終了 | ー |
【AndroidOS】の必須環境:Android10.0以降(GoEditionは非対応)64bitCPU、マルチタッチ対応ディスプレイ、オーディオスピーカー、マイク、カメラ
推奨スペック:メインメモリ4GB以上、ディスプレイサイズ8~11inch、10点マルチタッチ
※スマホでは学習できません。
デメリット③そろばん教室や算数教室と相性が良くない
そろタッチでの学習は、既にそろばんを習ったことがある人や算数教室に通っている人には推奨されていません。
手の動きが違うので、同時に学習するとお子さんたちが混乱してしまう可能性が高いからです。
そろばんの上下動とそろタッチのオンオフの違いや、片手式と両手式の違いがある為、そろばんと併用しての学習はお勧めしません。
算数教室は、学校と同じ筆算を軸にした計算法です。そろタッチは、数を数字ではなく形でとらえる学習法のため、 筆算で答えが出せると、イメージ力が育ちにくくなります。
すでにそろばん教室や算数教室に通っている場合は、そのまま継続したほうが良いでしょう。
もしくは、そろタッチは無料体験があるので試しに子どもにさせてみて、本人がより興味を持っていそうなら切り替えても良いでしょう。
デメリット④学習の開始適齢年齢が限られている
そろタッチを開始するのに相応しい年齢は、年長から小学2年生(5歳~8歳)です。
Q:何歳から始められますか?
A:学習開始適齢期は年長~小学2年生(5歳~8歳)としています。
ちなみに大人でもそろタッチは学習できますが、イメージ力が育ちにくく挫折する場合が多いとのこと。公式サイト内でも、推奨はされていません。
Q:大人でも学習できますか?
A:アプリをインストールすれば誰でもそろタッチを始めることが出来ますが、大人はイメージ力が育ちにくく、途中で挫折する場合が多いです。脳トレになった気がする、という経験者のお声はいただいています。
ただ、年長から小学2年生(5歳~8歳)はあくまで適齢期なので、それ以外の年齢で始めても効果はあります。
デメリット⑤毎日コツコツと学習できない人には向いていない
そろタッチは、自分のペースで進める学習法です。
毎日コツコツ、20~30分でも学習しないと暗算力は身に付きにくいです。毎日30分そろタッチで学ぶことで暗算が上達したと、データにも出ています。
毎日集中して学べない場合は、そろタッチでの上達を感じにくいでしょう。
デメリット⑥学校の算数の授業で筆算につまずきやすい
そろタッチは、そろばん式暗算を習得するのに最適な学習方法です。しかし学校では筆算での学習ですし、授業でも式を見ただけでパッと答えられてしまいます。
こちらのツイート主が、そろタッチのデメリット面についてリアルな感想を投稿していたのでシェアします。
✏️デメリット
・算数の授業がつまらなくなる。足し算引き算やる頃にはかけ算割り算当たり前。
・ぱっと見で解けてしまうため、筆算や工夫して解く問題の意義が理解しにくい。後で桁が増えた時に苦労する。メリットは記事の通り。あとは月4千円をどう評価するか。
コメ失礼しました👻
— 福@子育て中の億り人🍷 (@r_fuku0705) November 7, 2021
すぐに答えが分かるので良いことですが、筆算をする意味や答えを出すまでの過程・工夫して問題を解くといったことが理解しにくいのが難点です。
また、学校の小数点の授業では、そろばんをやっている子はできたがそろタッチのみの子は解けなかったというツイートも見つけました。そろタッチが、小数点の計算にも対応するようになれば良いのですが・・。
学校で算盤の授業が始まって、算盤自体はそろタッチの応用だから難しくないらしいんだけど、小数のやり方があまり分からなかったらしい。「そろばんやってる子は小数も出来たけど、私は出来なかった」と言っていて、そこは盲点だった💦そろタッチXステージで小数も対応してくれるようにならないかな〜
— にこ🌸 (@nico_life358) March 9, 2023
デメリット⑦そろばんより計算できる桁数・口数が少ない
そろタッチは、そろばんよりも計算(暗算)できる桁数・口数(くちすう)が少ないです。
日本珠算連盟の暗算1級だと、みとり暗算は3桁10口です。
しかしそろタッチが目指すレベルは3桁×2桁の掛け算・3桁7口の加減算の暗算と、暗算1級よりも口数が少ないです。これは、上から3つ目のUステージ(上級)にあたります。
引用:学習の効果|そろタッチ
そろタッチの目指すレベルは3桁×2桁の掛け算や3桁7口の加減算の暗算です。
引用:そろタッチ
また一番上のXステージでも、2桁10口・3桁5-7口・4桁2-3口と桁数と口数が少ないです。
Xステージの最高ランク:X12ステージは、4桁2-3口と4桁の計算ができます。しかし暗算検定1級は3桁10口なので、口数が少ないことが分かります。
桁数や口数が少なくても問題なし!
最高レベルのXステージは、今まで学んだステージでの暗算力をさらに定着させるために用意されています。
より多くの桁数や口数で計算できることを、目的とはしていないわけです。実際に問い合せたところ、以下のような返答がありました。
X12はそろタッチの最高ステージですが、Xステージ(X1〜X12)はUステージまでで培った暗算力にさらに磨きをかけ、定着を図る目的のステージのため、扱う問題もU12から桁数や口数がさらに増えるというものではございません。
そろタッチで学べる口数がそろばんより少ないと言っても、日常生活はもちろん各種受験には十分対応できるので安心してください。過度に心配する必要はありません。
このレベルにまで達すると各種受験の計算量にも対応できると思われます。
引用:そろタッチ
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