そろばんの玉は、木製なら大きく分けて
- ツゲ玉
- カバ玉
上記2種類の素材が使われています。この記事では、そろばんのツゲ玉とカバ玉の違いについてまとめました。
そろばんのツゲ玉・カバ玉の違い
ツゲ玉とカバ玉の違いを、それぞれ確認しましょう。大きな違いは、”色”です。どちらも画像を掲載しておくので、比較してみてください。
ツゲ玉:色や価格
ツゲ玉の色は、黄色に近い明るい色です。使い込んでいくうちに黄色に近い色が、飴色へと濃く変化していく特徴があります。
柘植という木は生育が遅いのでなかなか採取できず、希少価値があるといわれています。ですので価格も高く、枠や軸なども拘りの材質を使っている場合は2万円台のそろばんも存在します。
上記のそろばんはツゲ玉でありながら、9,320円と比較的買いやすい価格で販売中です。伝統的な雲州そろばんですし、ツゲ玉の23桁そろばんを買いたい人にぜひおすすめしたいです。
ツゲ玉の使用感
ツゲ玉の使用感は、最初使ったときは”重めに”感じるかもしれません。これはまだ自分の手に馴染んでいないからです。
飴色が濃くなっていくにつれて、馴染みも良くなり非常にはじきやすくなります。
- やはりいいものは違います。玉が動きません。ピタッと止まる。これほど違うのかと思いますよ。
- 今まで使っていたそろばんよりも、玉を弾いた時の感覚がとても良いと感じました。
カバ玉:色や価格
カバ玉の色は、ツゲ玉とは違って明るい茶色です。樺という木は固くて緻密、そろばんの玉で最も多く使われている材質です。
良く出回っていることもあり、価格も5,000円前後ととても買いやすいです。手入れもしやすいので、扱いやすいというメリットもあります。
カバ玉の使用感
玉の反応も悪くなく、かといって他の玉は動くことなく‥安定して使うことができます。ツゲ玉のように徐々に手に馴染むのではなく、最初からはじきやすいため初級者から上級者までレベルを問わず誰でも快適に使えますよ。
- 玉の重さや動きも軽すぎずちょうど良い感じで、長く使えそうです。
- 玉の滑りもよく、作りもしっかりしていて長く使えそうで大変満足です。
そろばんを買うときは、ツゲ玉・カバ玉どちらを選べば良い?
ツゲ玉とカバ玉、どちらのそろばんを選んで買えば良いのでしょうか。
最初は、カバ玉で十分!
高いもの=良いものは確かなのですが、そろばんに関して言えば『最初はカバ玉で十分』です。
前述したように一番多く使われている材質ですし、そろばん=カバ玉といっても過言ではありません。初めてでも使いやすいように作られているため、初級者でも安心してはじくことができますよ。雲州堂のサイトでも、初めて使う人におすすめと勧めています。
玉は上質の木材(カバ)を使用しました。初めてそろばんを使う方におすすめです。
紛らわしい”カバ色玉”に注意!
カバ色のそろばんで、紛らわしいものに”カバ色玉”があるので注意してください。
こちらが、カバ色玉のそろばんです。
プラスチック製の玉をカバ色に着色したもので、カバ玉のそろばんとは別物です。一瞬間違いそうになりますが、よく見るとプラスチック製と分かります。また、ツヤも違いますね。
- 玉はプラ玉ですが、カバ材そっくりの色合いなので、近づいてよく見ない限りわからないかも。
慣れてきた・レベルが上がれば、ツゲ玉に変えるのもアリ
カバ玉で使い続けて検定試験に合格→レベルが上がってから、ツゲ玉に変えるのも良いでしょう。合格祝いに買ってあげる保護者の方も多いようです。
- 長男がそろばんを習い始めて 僅か1年半で 2級を合格したので、合格祝いに購入しました。
- 息子がそろばん習い始めてそろそろ一年たつので、上達して欲しい思いを込めて、思い切って買いました。
- 少しずつ上達してきた子どもの為に購入しました。
【結論】自分の好きな方を選んで問題なし!
ツゲ玉もカバ玉も、どちらも良さがあります。どちらのそろばんを選んで買うべきか?答えは、使う本人が気に入ったそろばんを買えばOKです。
先生や友達がツゲ玉がといっても、実際に使ってみれば「あれ、何か動かしにくいな」と思うかもしれません。ツゲ玉・カバ玉どちらのそろばんが自分にとってはじきやすい・動かしやすいかは、人によって異なるからです。
実際に弾き比べて決めるのがベスト
どちらが使いやすいかは、やはり実際にはじき比べるのが一番です。そろばん教室に通っている場合は先生に聞いてみたり、友達に少し貸してもらうのも良いでしょう。
そろばんのツゲ玉とカバ玉の違い:まとめ
そろばんのツゲ玉とカバ玉の違いは、色と使用感です。そして柘植の木の方が希少価値があるので、その分価格が高くなっています。
使うそろばんはツゲ玉・カバ玉でそれぞれはじき比べてみて、自分が「はじきやすい・使いやすい」と感じた方を選んでください。
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