2025年のそろばん検定試験の日程、申込方法や合格についてご紹介します。
全国珠算教育連盟|珠算検定の日程
全国珠算教育連盟(通称:全珠連)の珠算検定日程、試験概要(申込方法や受験料)、合格発表は以下の通りです。
全珠連 珠算検定日程 2025年
全珠連(全国珠算教育連盟)の試験日(202年)
検定種目 | 試験回数/年間 | 開催/月 |
段位 1級~準3級 | 年6回実施 | 1・3・5・7・9・11月 (奇数月) |
4級~15級 | 年12回実施 | 1月~12月 (毎月) |
試験日
段位及び1級~準3級は1・3・5・7・9・11月の年6回実施。
(4級~15級は毎月の年12回実施)
参照:珠算検定試験(全国珠算教育連盟)
全珠連 珠算検定の試験概要|申込方法・合格発表
全珠連 珠算検定の申込方法
全珠連の珠算検定は、全珠連に加入しているそろばん教室からの申込が必要です。基本的には、そろばん教室単位で全珠連の支部へ申込をします。
個人で申し込む場合には、最寄りの全珠連に加盟しているそろばん教室に問い合わせをして、申込をお願いする必要があります。全珠連は全国各地に支部があり、支部ごとで申込期間が、別途、定められている場合があります。
全珠連主催・珠算検定の日程や詳細は、各地方の全珠連支部、または通っているそろばん教室でご確認ください。
全珠連 珠算検定の合格発表
全珠連 珠算検定の合格発表も、各地方の全珠連支部・公式ホームページ内に掲載されます。
全珠連 珠算検定の受験料
全珠連の検定試験の受験料は以下の通りです。
受験級・段 | 受験料 |
段位 | 3,500円(税込) |
1級 | 2,800円(税込) |
準1級 | 2,600円(税込) |
2級 | 2,100円(税込) |
準2級 | 2,000円(税込) |
3級 | 1,900円(税込) |
準3級 | 1,800円(税込) |
4級~準6級 | 各1,300円(税込) |
7級~10級 | 各1,200円(税込) |
11級~15級 | 各700円(税込) |
全珠連 珠算検定試験の合格点と合格率
全珠連珠算検定試験の合格点は下記の通りです。
【全珠連】級位の合格点|1種目150点満点
級位 | 種目 | 種目の合計 | 合格点 |
1級~準3級 | かけ算 わり算 みとり算 + 2種※① | 計5種目 | 各種目100点以上 |
4級~8級 | かけ算 わり算 みとり算 | 計3種目 | 各種目100点以上 |
9級 | かけ算 みとり算 | 計2種目 | 各種目100点以上 |
10級~15級 | 見取算A 見取算B | 計2種目 | 各種目100点以上 |
※①伝票算、暗算、応用計算から2種を審査選択
【全珠連】段位の合格点|1種目300点満点
段位 | 種目 | 種目の合計 | 段位認定基準 |
準初段~10段 | かけ算 わり算 みとり算 + 3種※② | 計6種目 | 点数により段位が上昇 |
※②伝票算、暗算、応用計算、開法から3種を審査選択
全種連の段位試験の内容は、各段位で共通、同じ問題が出題されます。合計6種目の点数によって段位が判定されます。(準初段~最高10段まで)
- 準初段 80点
- 初段 100点
- 準2段 110点
- 2段 120点
- 準3段 130点
- 3段 140点
- 準4段 150点
- 4段 160点
- 準5段 170点
- 5段 180点
- 準6段 190点
- 6段 200点
- 7段 220点
- 8段 240点
- 9段 260点
- 10段 290点
全珠連 珠算検定の合格率
全珠連珠算検定の合格率は、正式に公表されていません。一般的には、全珠連は日珠連と比較すると合格しやすいと言われています。
日本珠算連盟|珠算検定の日程
日本珠算連盟(通称:日珠連)の珠算検定日程、試験概要(申込方法や受験料)、合格発表は以下の通りです。
日珠連 珠算能力検定日程 2025年
日珠連(日本珠算連盟)の試験日(2025年)
種目 | 受験級 | 試験回数/年間 | 開催/月 |
珠算 | 段位 1級~3級 | 年3回実施 | 2・6・10月 |
珠算 | 準1~3級 4~9・10級 | 年6回実施 | 2・4・6・8・10・12月 (偶数月) |
暗算 | 1~10級 (準1~3級含む) | 年6回実施 | 2・4・6・8・10・12月 (偶数月) |
検定月 | 珠算 1~3級 段位 | 珠算 準1~3級 4~9・10級 | 暗算 1~10級 (準1~3級含む) |
2025年 2月 | 2月9日(日) | 2月9日(日) | 2月9日(日) |
2025年 6月 | 6月22日(日) | 6月22日(日) | 6月22日(日) |
2025年 10月 | 10月26日(日) | 10月26日(日) | 10月26日(日) |
2026年 2月 | 2月8日(日) | 2月8日(日) | 2月8日(日) |
全国あんざンコンクール | 6月1日(日)~7月20日(日) |
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そろばんグランプリジャパン | 7月27日(日) |
名人位決定戦 | 11月30日(日) |
全国そろばんコンクール | 11月1日(土)~12月20日(土) |
日珠連の珠算検定は偶数月(2月、4月、6月、8月、10月、12月)に開催されます。個人で申し込む場合は年3回の受験※①ですが、日珠連に加入しているそろばん塾の生徒であれば年6回の受験が可能※②です。
※①:(統一検定と言います)段位・1〜3級は、統一試験のみです。
※②:(統一検定の他の月は随時検定と言います)
- 段位・1〜3級は、統一試験のみ
- それ以外は統一試験と随時試験
- 珠算検定と暗算検定は別物
- 暗算検定は随時検定。年6回受験可能
日珠連 珠算能力検定の試験概要|申込方法・合格発表
日珠連 珠算能力検定の申込方法
日珠連の珠算検定能力試験の申込は、各地方の商工会議所が窓口になっています。その他、珠算連盟や通っているそろばん教室から申し込めます。
珠算検定試験、暗算検定試験、段位認定試験の受験申込みは、受験希望地にある”商工会議所“または”珠算連盟“(事務局のほとんどは商工会議所の中にあります)にご確認ください。
珠算塾(教室)で珠算を習っている場合には、塾等の先生に直接お尋ねください。
引用:申込方法|日本珠算連盟
珠算検定試験日の2ヶ月ほど前に各地の商工会議所ホームページに申込要綱が掲載されますので、申し込み期日内に手続きを行います。
日珠連の珠算検定は、ネット予約は受付していません。商工会議所に出向き、申込手続きを行う、もしくは郵送で受験申込を行います。
- 各地商工会議所に出向き、申込手続きを行う
- 管轄する商工会議所の公式サイトより、申込要綱をダウンロードし、郵送(「○○検定○級要綱希望」と記入し、返信用封筒を同封の上、当所○○検定係へ送付)
日珠連 珠算能力検定の合格発表
日珠連の合格発表は、施行珠算連盟、もしくは施行商工会議所で発表されます。
合格発表はいつですか?
一定の据置期間経過後、施行珠算連盟あるいは施行商工会議所で発表します。
引用:よくある質問(検定編)|日本珠算連盟
日珠連 珠算能力検定の受験料
日珠連の検定試験の受験料は以下の通りです。
種別 級別 受験料(税込) 珠算 1級 2,800円 準1級 2,400円 2級 2,000円 準2級 1,900円 3級 1,800円 準3級 1,500円 4級~6級 1,200円 7級~9・10級 1,000円 暗算 1級~3級
(準1~準3級含む)1,200円 4~6級 1,100円 7~10級 1,000円 読上算・読上暗算【注1】 1級~10級 1,200円(標準) 十段~準初段 1,300円(標準) 段位 十段~準初段 珠算・暗算 3,500円
珠算・のみ 3,000円
暗算・のみ 1,500円出典:日本珠算連盟
日珠連 珠算能力検定試験の合格点と合格率
日珠連 珠算能力検定の合格点
日珠連 珠算能力検定の合格基準点
級位 | 合格基準点 | 満点 |
1~6級 | 240点以上 | 300点 |
準1~準3級 | 240点以上 | 300点 |
7~9級 | 120点以上 | 200点 |
10級 | 60点以上 | 200点 |
日珠連 珠算能力検定の合格率
■1級
実施年 受験者数 合格者数 合格率 2023年 21,292 6,084 28.6% 2022年 23,381 6,939 29.7% 2021年 23,512 7,559 32.1% ■2級
実施年 受験者数 合格者数 合格率 2023年 25,397 9,255 36.4% 2022年 28,236 10,838 38.4% 2021年 29,416 12,495 42.5% ■3級
実施年 受験者数 合格者数 合格率 2023年 29,053 15,442 53.2% 2022年 33,687 18,123 53.8% 2021年 35,277 20,462 58.0% 引用:日本資格取得支援
日珠連 珠算検定(1級〜3級)の合格率をざっくり計算すると……
- 珠算1級は、3割の受験者が合格
- 珠算2級は、4割の受験者が合格
- 珠算3級は、5割の受験者が合格
2023年の合格率は1〜3級の全ての級において1級が28.6%、2級36.4%、3級が53.2と過去3年で低い合格率となっています。
このことから、そろばん検定自体の価値が相対的に高くなっているとも言えるでしょう。
全珠連と日珠連の違い
そろばんの連盟は「全国珠算教育連盟(全珠連)」と「日本珠算連盟(日珠連)」の2種類が代表的。そして、そろばん検定は、通っているそろばん塾がどの連盟に加入しているかで、検定試験の内容が変わってきます。
全珠連と日珠連の違いを簡単に比較してみましょう。
珠算検定(そろばん検定)の比較
全珠連 | 日珠連 | |
珠算検定 | 10段~15級 | 10段~10級 |
受験料1級 | 2,800円 | 2,800円 |
受験料2級 | 2,100円 | 2,000円 |
受験料3級 | 1,900円 | 1,800円 |
検定内容 | かけ算 わり算 みとり算 + 伝票算、暗算、応用計算から2種(準3級以上) | かけ算 わり算 みとり算 |
難易度 | ふつう | 難しい |
暗算検定の比較
全珠連 | 日珠連 | |
暗算検定 | 10段~10級 | 10段~10級 |
受験料(級) | 7~10級 700円 4~6級 1,100円 1~3級 1,200円 | 7~10級 1,000円 4~6級 1,100円 1~3級 1,200円 |
受験料(段) | 1,900円 | 珠算暗算 3,500円 暗算のみ 1,500円 |
珠算+暗算段位 | – | 2,950円 |
全珠連と日珠連|難易度の違い
全珠連は、日珠連よりも比較的簡単で、日珠連の3級が全珠連の1級とも言われています。よって、そろばんの力、計算力をしっかり身につけたい場合は、日珠連の珠算検定を目指すのがおすすめ。
そろばんの検定試験は、多くの連盟が独自に行っていますが、一般的にも日珠連のそろばん検定を指す人が多いです。
難易度の違いを図るべく、全珠連と日珠連の「見取り算1級」の試験問題を比較してみましょう。
同じ「1級」と名前がついていても、日珠連は桁数・口数ともに多く、難易度の高さが見て取れます。
全珠連の珠算検定は、種目が多く、級位も幅広い
全珠連の珠算検定は15級からはじまる幅広い級位や、準3級以上で選択式になる伝票算、暗算、応用計算など、幅広いカテゴリーで試験に臨めるのが特徴的です。
珠算検定試験の他、暗算検定、フラッシュ暗算検定、算数チャレンジもあります。腕試しにちょうどいいそろばん検定です。
日珠連にも、フラッシュ暗算検定や読み上げ珠算検定あり
日珠連に加盟している教室の生徒であれば、珠算検定、暗算検定の他に、フラッシュ暗算や読上げ珠算・暗算検定試験が受験できます。5種目段位表彰もあるため、挑戦してみるのもおすすめです。
全珠連と日珠連|受験料の違い
全珠連と日珠連の受験料を比較すると、日珠連のほうが少し安い受験料で、検定試験を受けられると分かります。少しでも安く、珠算検定を取得したい場合は、日珠連のそろばん検定がおすすめです。
日珠連のそろばん検定は、上位級の同時受験OK
日珠連のそろばん検定は、同じ日に上位級の受験ができます。(例:3級を受験した同じ日に2級も受ける)
あくまでも「上位級」の受験ですので、飛び級を同じ日に受験することはできません。(例:5級と3級を同時に受験はできない)
受験時間は、奇数の級位(1級,3級,5級,7級,9級)と偶数の級位及び段位(2級,4級,6級,8級,10級、段位)とで区別されます。
奇数級と偶数級で、受験時間が異なるため、ほとんどの商工会議所で違う級を同時に受験が可能です。
※日珠連は、珠算と暗算も、いっぺんに受験できます。
まとめ
全珠連・日珠連の珠算検定試験の日程を中心に、2025年そろばん検定試験の概要をご紹介しました。
全珠連に加入しているそろばん教室であれば、全珠連の検定が受験できます。いっぽうで、日珠連に加入しているそろばん教室であれば、日珠連の検定が受験できます。
日珠連に非加入のそろばん教室で、日珠連の検定に申し込むには、教室単位ではなく、個人で商工会議所にて申込手続きを行う必要があります。
日珠連のそろばん検定試験の合格を目指しているのであれば、最初から日珠連に加盟しているそろばん教室を選んだ方が受験回数が増え、試験を受ける機会に恵まれます。
そろばん教室の選び方は以下の記事でくわしく紹介していますので、あわせて参考にしてください。

さいごに。そろばんの検定試験は、日本珠算連盟(日珠連)や全国珠算教育連盟(全珠連)をよく耳にしますが、実は、全国珠算連盟や日本フラッシュ暗算協会など多くの連盟が存在します。
腕試しで他の検定試験にもチャレンジしたいという場合には、さまざまな連盟の検定試験にもぜひ参加してみてください。
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