フラッシュ暗算のメリット、フラッシュ暗算の右脳開発効果について解説します。
フラッシュ暗算は、そろばんを習わないとなかなか上達が難しいというデメリットがありますが、珠算を学習し、正確な珠の動きや指の動きを身につければ、計算能力向上・右脳の活性化につながります。
フラッシュ暗算のメリットをチェックしたい方は当記事をご覧ください。
フラッシュ暗算とは
フラッシュ暗算とは、PCやタブレットなどの機器の画面に瞬時に表示される数字を、珠算式暗算を使って計算する暗算です。
言葉で説明されても分かりにくいと思うので、こちらの動画(フラッシュ暗算ギネス記録)をご覧ください。
フラッシュ暗算の仕組みは、数字を見た瞬間に珠算式暗算……つまり、頭の中にイメージしたそろばんの珠を動かして暗算するというものです。
フラッシュ暗算とは
画面に連続して映し出される3桁の数字15個の和を計算してその速さと正確さを競う、そろばん競技
そろばんを学んでいる人たちは、数字を見ると、頭の中にぱっとそろばんの盤面が現れるんですね。計算の際は、イメージ上のそろばんの玉を動かしていくので、答えが一瞬で出るんです。
引用:そろばん「フラッシュ暗算」で世界記録 3桁の数字15個の和を1.60秒で計算 – 早稲田ウィークリー
フラッシュ暗算の問題形式には桁数・出題数・時間がそれぞれ設定されます。
【例】3桁(桁数)・10口(出題数)・3秒(時間)など
先ほど紹介した動画でも、最初に問題の形式が表示されていましたね。難しい問題になると、時間が短くなったり、出題数が増えたりします。
フラッシュ暗算のメリット・効果5つ
フラッシュ暗算のメリットや効果について、順番に見ていきましょう。
フラッシュ暗算のメリット①「想像力」が鍛えられる
フラッシュ暗算のメリット1つ目は「想像力が鍛えられる効果」です。
フラッシュ暗算で2桁・3桁を瞬時に計算するには「珠算式暗算(そろばん式暗算)」が必須。
珠算式暗算は、頭の中でイメージしたそろばんの珠をはじいて、正解を導き出します。実際に手元にないそろばんを常に思い浮かべながら暗算するため、想像力アップ――「イメージする力」が自然と鍛えられます。
フラッシュ暗算の基盤となる「珠算式暗算(そろばん式暗算)の練習方法やコツ、やり方については以下の記事で解説しています。あわせて参考にしてください。

フラッシュ暗算のメリット②「記憶力」がアップする
フラッシュ暗算のメリット2つ目は「記憶力がアップする効果」です。
フラッシュ暗算中は、画面に次々と数字が映し出され、現れた数字をどんどん「イメージしたそろばん」で足したり引いたりしていきます。
実際のそろばんではなく、思い描いたそろばんを使用するため、計算中は常に「珠の形」を覚えておかなくてはいけません。
常に変動する「そろばんの珠の形」を覚える経験により「記憶力アップ」につながります。
フラッシュ暗算のメリット③「集中力」が増す
フラッシュ暗算のメリット3つ目は「集中力が増す効果」です。
フラッシュ暗算の上級になると、ディスプレイに表示される数字の間隔が短くなり、スピード感あふれる競技と化します。
数字がほんの数秒現れ、すぐに消え、また次の数字が表示されるため、一瞬でも気を抜くと数字を見逃して不正解になってしまいます。
フラッシュ暗算中に、めまぐるしく変わる数字を計算し続けるトレーニングによって「集中力」が飛躍的に向上します。
フラッシュ暗算のメリット④「計算」がとても速くなる
フラッシュ暗算のメリット4つ目は「計算がとても速くなる効果」です。
フラッシュ暗算では数秒の間にランダムな計算を行います。目で確認した数字を一瞬のうちにイメージのそろばん上に置き、ひたすら暗算を繰り返すため、毎日練習を続けていれば驚くほど計算スピードが速く、そして正確になります。
フラッシュ暗算の達人になると、計算機を叩くよりも高速で正解を言い当てます。大人でも子供でも年齢は関係なく、珠算式暗算を習得し、フラッシュ暗算で計算力を鍛えればおのずと暗算スピードはアップするでしょう。

フラッシュ暗算のメリット⑤「右脳開発」に効果あり
フラッシュ暗算には、右脳を鍛える効果があります。
瞬時に表示される数字を頭の中で計算するには、数字ひとつひとつを理解して計算するのではなく、画面の数字を1枚の画像(イメージ)として記憶することで計算する必要があります。
そろばんをイメージする「想像力」、数字を画像として記憶する「記憶力」、瞬時に切り替わる数字を見逃さない「集中力」が同時に鍛えられるフラッシュ暗算は、練習すればするほど、右脳の活性化につながるというわけです。
ソロバンは「指先運動の最高の手段」であるだけでなく、珠算式暗算として「右脳の活性化」に大きな威力を発揮します。
フラッシュ暗算の歴史と世界記録
フラッシュ暗算が始まったのは2000年頃で、メディアにも取り上げられるようになり、徐々に認知度が上がっていきました。
現在、メディアで取り上げられることは以前よりも少なくなりましたが、2015年には、高 佑一朗(たかくら ゆういちろう)さんが「全国珠算競技大会そろばんクリスマスカップ2015(日本珠算協会主催)」で、フラッシュ暗算「1.60秒」という世界記録を打ち立てています。
こちらがそのときの動画です。
よく見ると手元で指を動かし、頭の中のそろばんで計算していることがわかります。
フラッシュ暗算のメリット:まとめ
フラッシュ暗算のメリットは、
- 想像力が育つ
- 記憶力が上昇する
- 集中力がアップする
- 計算・暗算が速く正確になる
など、計り知れないメリットがあります。
また、そろばんは右脳を使う習い事でもありますので、直感や柔軟性、創造力など、ひらめきやイメージを五感で認識する能力(右脳のチカラ)も向上します。
「フラッシュ暗算を練習してみたい」という場合は、自宅でもフラッシュ暗算が学習できる、フラッシュ暗算アプリ・ソフトで腕試ししてみてください。

「フラッシュ暗算のコツを知りたい」という場合はこちらの記事をどうぞ。

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