今回は、家で自作ができて、一般的に使われている「キルティング素材でファスナー付きのそろばんケース」の作り方を紹介します。

キルティング素材は通気性が良く、厚手のものだと衝撃を吸収できるのでおすすめです。
またファスナーがあることで、そろばんが取り出しやすくなり便利です!
- 手作りそろばんケース:用意するもの
- そろばんケースの作り方~10STEP
- 1.そろばんの長さ(3辺)を測る
- 2.キルティング生地をそろばんに合わせてカットする
- 3.バイアステープをクリップで仮止めして、生地の3辺に縫い付ける
- 4.キルティング生地に、クリップを使ってファスナーを仮止めする
- 5.キルティング生地を裏返し、ファスナーを少しだけミシンで縫って固定する(省略可)
- 6.キルティング生地を表にして、バイアステープを付けた場所にファスナーをミシンで縫う
- 7.生地の長辺を合わせて二つ折りにし、ファスナーの開閉を確認する
- 8.ファスナーの金具部分をクリップで留めて、生地を裏返す
- 9.バイアステープ・ファスナーが無い、残りの短辺部分をミシンで縫う
- 10.角の部分も三角に折りたたんで、先端を縫う
- 11.生地を裏返して、形を整えてケースが完成!
- そろばんケースを作る2つのコツ
- まとめ
手作りそろばんケース:用意するもの

なるべく簡単に作れるように、3つの材料で製作できるようにしました。
あとはミシンや仮止め用のクリップ、ハサミ・メジャーなど道具です。
【材料】
- いつも使用しているそろばん
- 好みのキルティング生地
- バイアステープ
【道具】
- ファスナー
- ミシン
- クリップorまち針
- ハサミやメジャー
いつも使用しているそろばん
ぴったりサイズのケースを作るため、いつも使用しているそろばんを用意してください。このそろばんのサイズに合わせて、キルティング生地をカッティングします。
好みのキルティング生地
キルティング生地は、自分が好きな柄を選ぶのがおすすめ。気に入ったものなら、より愛着が湧きますよ。
生地はネットでも買えますし、手芸屋などに行くと種類も充実・素材も実際に触ることができます。
キルティング生地とは、表地と薄手の裏地の間に、フカフカの綿を挟む。
バイアステープ
フチ取りのために使用します。生地のふちを包む形で縫うので、見栄えも美しくなるのがメリットです。手間はかかりますが、あると無いのでは仕上がりが全く違いますよ。
バイアス布を細くテープ状に切って、使いやすいように折ったり、芯をいれたりして加工したのがバイアステープです。衣服や小物などの裾上げやふちを縫いとるために用いられます。
初めて使う場合は、難しいと感じるかもしれません。しかしその場合は下記の一旦アイロンで装着するタイプだと、ズレにくくて扱いやすいです。
必要に応じてアイロン装着タイプを!
バイアステープの種類によっては、アイロンで装着してから縫うものもあります。Amazonで見るだけでも、これだけの種類があります。

最初は、アイロン装着タイプを使うとストレスフリー◎
縫うのとアイロンで付けるのとでは難易度が違うよ!
ファスナー
ファスナーも用意しましょう。そろばんより長いケースを作るので、長さに気をつけて購入してください。50㎝ほどあるのが最適です。ハサミで切れる物だと、なお良いです。
100均にも販売されていますが、これほど長いものがあるかどうか‥なのでAmazonなどネットで買った方が良いかもしれません。
Amazonで調べてみたところ、カラーはネイビーのみでしたが964円で販売されていました。
ミシン
手縫いでも良いですがかなり大変なので、ミシンで縫うのがおすすめです。仕上がりも綺麗ですよ!
クリップorまち針
キルティング生地にキルト芯・裏地や、ファスナーを仮止めする際に使います。
まち針が無くても、クリップでも代用できます。クリップを使う場合はあまり大きいものでは無く、小さい方が挟みながらでもミシンで縫いやすいです。
ハサミやメジャー
糸を切ったり、そろばんの長さを測るために必要です。普段使用している物で構いません。
そろばんケースの作り方~10STEP

キルティング素材のファスナー付きそろばんケースは、このような流れで製作していきます。

私の母が、実際に作ってくれた手順です。
ファスナー付きで、非常に使いやすかったのを覚えています。
- そろばんの長さを測る
- キルティング生地をカットする
- バイアステープを仮止め後、生地の3辺に縫う
- キルティング生地にファスナーを仮止めする
- キルティング生地を裏返して、ファスナーと生地を少しだけ縫う
- キルティング生地を表にして、ファスナーをミシンで縫う
- 生地を折り、ファスナーの開閉を確認する
- ファスナーの金具部分をクリップで留め、生地を裏返す
- 残り1辺(短辺)の部分をミシンで縫う
- 角の部分も三角に折りたたんで、先端を縫う
- 生地を裏返して形を整え、完成!
1つずつ確認しましょう。
1.そろばんの長さ(3辺)を測る
お持ちのそろばんの長さを測りましょう。縦×横、そして厚みも測っておくと良いです。
27桁のそろばんであれば、縦6.5cm×横38.6cm×厚み1.6㎝ほどです。
2.キルティング生地をそろばんに合わせてカットする
キルティング生地をそろばんに合わせてカッティングしましょう。この時、ちょうどのサイズだと入らなくなるので、7~8㎝ほど長く45㎝ほどに切るのをおすすめします。
生地を2つに折って縫い合わせるので、縦の部分は余裕をもって16~17㎝ほどにすると良いです(そろばんの縦×2で13㎝になるため)。
17㎝にすればそろばんを入れた時に左右が2㎝ずつ計4㎝余裕ができ、スムーズに出し入れできますよ。
3.バイアステープをクリップで仮止めして、生地の3辺に縫い付ける
バイアステープをキルティング生地に仮止めしてください。針でもクリップでも、どちらでもOKです。
テープやピンなどで一時的に固定させておくこと。
仮止めする場所は、キルティング生地の縁全体です。バイアステープを折り、生地を挟むように留めていきます。
仮止めしたまま、長辺2か所と短辺1か所:計3か所にバイアステープを縫い付けていきます。仮止めしたクリップは縫いながら外していくと、ズレることなく綺麗に縫えます。
4.キルティング生地に、クリップを使ってファスナーを仮止めする
キルティング生地にバイアステープを縫い付けれたら、次はファスナーの仮止めです。クリップを使い、まず長辺に合わせてファスナーを留めましょう。
5.キルティング生地を裏返し、ファスナーを少しだけミシンで縫って固定する(省略可)
ファスナーを仮止めできたら、キルティング生地を裏返します。ファスナーの最初の部分を、少しだけミシンで縫います。
ズレを防ぐためのものなので、省略しても構いません。
6.キルティング生地を表にして、バイアステープを付けた場所にファスナーをミシンで縫う
再度、キルティング生地を表にします。手順3.で付けたバイアステープの部分に、ファスナーをミシンで縫っていきますよ。この時、ファスナーは生地の裏に置いて縫います。
長辺から始めて、短辺→また長辺と3辺にファスナーを生地に縫い付けます。
7.生地の長辺を合わせて二つ折りにし、ファスナーの開閉を確認する
ファスナーを付けることができたら、キルティング生地の長辺同士が合うように二つ折りにします。
ファスナーがスムーズに開閉するかを確認してください。ここまで来れば、あともう少しで完成です。
8.ファスナーの金具部分をクリップで留めて、生地を裏返す
ファスナーの金具部分をまずクリップで留めてから、生地を綺麗に裏返してください。バイアステープもファスナーも付いていない、残りの短辺部分を縫うためです。
9.バイアステープ・ファスナーが無い、残りの短辺部分をミシンで縫う
裏返したまま、バイアステープ・ファスナーが無い短辺部分をミシンで縫っていきます。
10.角の部分も三角に折りたたんで、先端を縫う
角が三角の頂点になるように折って、頂点部分をミシンで縫います。この時はまだ生地が裏のままです。
三角部分を縫うことで裏返したときに袋のようになり、ファスナーが付いていない箇所でもきちんと形が保たれるようになります。
11.生地を裏返して、形を整えてケースが完成!
最後にキルティング生地を裏返して、綺麗に形を整えます。
そろばんを入れて、無事にキルティング素材のファスナー付きそろばんケースが完成です。お疲れさまでした!
そろばんケースを作る2つのコツ
最後に、そろばんケースを作るコツを2つお伝えします。
コツ①ファスナーが難しければ、無しでもOK
今回はファスナー付きで作成しましたが、ファスナーを付けなくてもそろばんケースは作ることができます。
持っていなかったりミシンで縫うのが難しいという人は、必ずしもファスナーを付ける必要はありません。好みもありますし、どちらでもOKです。
マジックテープで蓋をするケースにすると簡単!
ファスナーを付けないとすると、他のもので代用しなければなりません。何もつけないままだと、そろばんが落ちてしまうからです。
おすすめなのが、マジックテープで蓋をするケースです。マジックテープは100均で簡単に手に入りますし、縫わなくて良いので楽ですよ。やり方を簡単ですが、紹介します。
①そろばんのサイズちょうどの長さの布と、長い布の2種類用意
➁ちょうどの長さ・長めの布とも2枚ずつ、柄が内側になるようにする
③それぞれをミシンで縫い、柄が表になるように裏返す
④長い布の方を折って蓋になるようにし、短い布と合わさるようにマジックテープを付ける
コツ②YouTubeなど動画を見ながらだと作りやすい
2つ目のコツは、YouTubeなど実際に動画を観ながら作ることです。どうしても文字だけではイメージしにくい部分があるので、ぜひYouTubeで検索してください。
YouTubeで検索して自分が作りやすい動画を見つけて、それを真似て作るのがおすすめです。分かりにくいところは一時停止しながら、何度でもリピートできるのも動画のメリットです。
まとめ
キルティング素材のファスナー付きそろばんケースの作り方を紹介しました。
必ずしもこの方法で作る必要はありません。マジックテープなども有効に使いながら、自分が作りやすいと思うやり方で、製作していただければと思います。







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