今回は、ワンタッチ式そろばんの有用性についてと、壊れた時の修理方法をご紹介します。
そもそもワンタッチ式そろばんとは、そろばんの上部にあるボタンを押すだけで「ご破算」ができ、時短にも繋がります。
しかし、そろばんの基本といえば、ボタンのついていないそろばんになるのですが、実際のところ、いつころからワンタッチ式そろばんを使うべきであるのかご紹介します。

ワンタッチそろばんのメリット・デメリットについてもご紹介します。
トータル的に見ればワンタッチ式そろばんをおすすめします。

ワンタッチ式そろばんとは?
ワンタッチ式そろばんについてご紹介します。
ワンタッチ式そろばんとは、そろばんの左上についているボタンを押すだけで、「ご破算」ができます。
「ご破算」は、通常のそろばんであれば、計算が終わるた度に、そろばんを手前に傾け、五珠を下におろした後に、人差し指で五珠を上にあげる作業のことをいいます。
ワンタッチ式そろばんのメリット
ワンタッチ式そろばんのメリットは、冒頭でも述べているように「ご破算」がボタンひとつで行えるため、時短に繋がります。
そのため、競技会や上級の検定になればなるほど、1秒を争いますので、ワンタッチ式そろばんの方が成果が出やすいとも言われています。
ワンタッチそろばんのメリットは、計算時間短縮というよりも、玉を指で “うまく” 払うことに労力の必要がないことです。
その他にも、人によってはご破算が苦手という人は少なくありません、そのような人にもワンタッチ式そろばんのメリットになります。
ワンタッチ式そろばんのデメリット
ワンタッチ式そろばんのデメリットとしては、主に以下の3つになります。
2 使い方によっては壊れやすい
3 左利き用のワンタッチ式そろばんが少ない
まず、価格帯についてですが、通常のそろばんよりも高機能になっていますので、価格は高くなります。
概ね通常の価格は6,000円〜9,000円ほどです。
2,000円ほどのワンタッチ式そろばんもありますが、クチコミなどを見ても不良などが多く散見されますので、長く使う場合は、あまりおすすめできません。
ボタン一つでご破算が出来るなんて画期的なそろばんですから、必然的に普通のそろばんよりも値段が高くなってしまいます。
もちろんメーカーによって値段はピンキリですが……
同じメーカー内で比較すると約3000円の差が出てきます。
次に、使い方によって壊れやすいというのは、特に小さい子どもにワンタッチ式そろばんを預ける時です。
どうしても物の価値や構造を理解していないと雑に扱ったりしてしまい、破損の原因になってしまいます。
最後に、左利き用のワンタッチ式そろばんが少ないことがあげられます。
実際にAmazonや楽天市場などでワンタッチ式そろばんを検索してみても見つからないほどですので、左利きの人はデメリットとも言えます。
ワンタッチ式そろばんを使うタイミング

次にワンタッチ式そろばんはいつ使うべきであるかという質問がよくありましたので、ご紹介します。
あくまでも私の意見になるのですが、以下の3つのタイミングいずれかの場合にワンタッチ式そろばんを使うといいのではないかと思います。
2 珠算検定3級以上の上級検定にチャレンジする時
3 競技会に参加するレベルに達した時
そろばんを大切に扱える年齢になった時
先にデメリットでも紹介したように、ワンタッチ式そろばんは落としたり、雑な扱いをすることによって、ボタンの部分(バネ仕様)が壊れてしまう恐れがあります。
もちろん、そろばんの質にもよって、壊れにくいものもあります。
そのため、ある程度そろばんの価値がわかるようになる年齢(小学生の中・高学年)になるころに使うといいのではないでしょうか。
もしくは、安いワンタッチ式そろばんを使い回す方法もあるかと思いますが、珠の滑りなどの性能のことを考えるとあまりおすすめできません。
珠算検定3級以上の上級検定・競技会に参加するレベルに達した時
2つ目と3つ目は同じ理由になるのですが、珠算検定が上位の級・段になればなるほど、時間に制約が出てきます。
そのため、「時短」という意味ではワンタッチ式そろばんが最適になりますし、競技会に参加している人でワンタッチ式そろばんを使っていない人はおりません。
そろばん教室では、基礎を教えるため通常のそろばんを購入

そろばん教室では、通常のそろばんをおすすめしているはずです。
その理由としては、そろばんの基礎をしっかりと学んでもらうためです。
ワンタッチ式そろばんですと、どうしてもご破算の必要がなくなりますので、ご破算の感覚がわからないまま上達してしまいます。
そのため、そろばん教室では、きちんとご破算をする癖ややり方をきちんと教えてくれますので、初めは、通常のそろばんを購入するようにしています。
また、中には、珠算式暗算をするときに、ご破算からイメージする人もいますので、癖付けとして通常のそろばんを利用している人もいます。
結果的に、ワンタッチ式そろばんは、そろばん界で言えばデジタルで非常に有能ですが、一度はアナログなそろばんも体験してもいいと個人的に思ったりもします。
いずれにしてもワンタッチ式そろばんは、上の級、段を目指す人向けで購入するべきであると思いますし、基礎を学ぶ上では、通常のそろばんの方が身につきやすいでしょう。
ワンタッチ式そろばんの修理方法

最後にワンタッチ式そろばんが壊れてしまった場合の対処法について質問がありましたので、ご紹介します。
そろばんが壊れてしまった場合は、基本的に自分で修理することは難しいと考えていただいた方がいいです。
そのため、そろばんのメーカーさんに修理依頼を出すか、新しいそろばんを購入するかになります。
実際に修理費用と購入代金、どちらの方が安く済むのか、もしくは、使い慣れたそろばんを使うのかは検討しなければなりません。
また、破損には、落下などによる衝撃、珠欠け、枠・桁の折れまたはヒビ、水濡れによる乾燥での変形があります。
ワンタッチそろばんは、ボタンを軽く押すだけでご破算できるよう仕組みになっています。ボタンを強い力で押したり、ななめに押したりすると故障の原因になります。
まとめ
今回は、ワンタッチ式そろばんはいつから必要になるのかを題材に、メリット・デメリットなどをご紹介しました。
私個人としてもワンタッチ式そろばんは「時短」という意味ではものすごく有用的ですので、上位の級・段を目指す人はおすすめです。
もちろん、ご破算などの基本動作は重要でもありますので、初めは通常のそろばんを購入してみて、時間による躓きや壁に当たった場合、破損した場合に買い換えるという手段をとっても良さそうです。







コメント
そろばん教室を習おうとしています。ワンタッチそろばんのほうがいいのか、それともワンタッチじゃないそろばんのほうがいいのかおすすめのほうが書いてあり良かったです。