この記事は、子どもの計算スピードを速くする方法を6つ紹介しています。また計算スピードが上がることで、どんなメリットが得られるのかもまとめました。
小学生に入る前のお子さんでも可能な方法も紹介しているので、ぜひ早いうちから取り入れてみてください。
子どもの計算スピードを早くする方法6選
子どもの計算スピードを早くするには、
- 100玉そろばんを使い、視覚や触覚で数の概念を覚えさせる
- 足して10になる組み合わせなど、数のまとまり・分解して計算できるようにする
- 計算ができるゲームで遊びながら学ぶ
- 日々の生活で数字に触れて計算をを習慣化する
- 途中の式は省略しない
- そろばん教室に通わせる
こういった方法があります。それぞれ1つずつ解説しますね。
方法①100玉そろばんなどを使い、視覚や触覚で数の概念を覚えさせる
計算スピードをお子さんが上げるには、まず数の概念を覚えてもらう必要があります。数が何かをきちんと理解しておかないと、計算スピードを上げることは決してできません。
100玉そろばんは視覚・触覚両方を使って、効果的に数の概念を学べます。実際に玉を動かして計算しますし、100玉そろばんなら計算のベースである1桁の計算をマスターできるので最適な知育玩具といえるでしょう。小学校に入る前のお子さんでも、おもちゃ感覚で学べると評判です。
幼児教室の塾長も、百ます計算でトレーニングすることが効果的だと提唱しています。
(中略)最初のトレーニングとして、1桁の足し算・引き算・掛け算・割り算を完璧に解けるようにしていきます。百マス計算を使用し、丁寧にトレーニングするといいでしょう。
合わせて読みたい➡100玉そろばんのおすすめランキング
方法②足して10になる組み合わせなど、数のまとまり・分解して計算できるようにする
続いての方法は、足して10になる組み合わせなど数のまとまり、分解して計算できるようにすることです。
足して10になる組み合わせは、1+9・2+8‥などですね。これは前述した100ます計算で効果的に学習できます。難しい式でも、まとまりとして覚えていることで考えやすくなるからです。
足して10になる組み合わせをクリアすれば、足して20・50・かけて100…など、どんどん数字を高くしていくと良いです。
例えば2桁同士の掛け算:25×48を例に考えてみましょう。頭の中で筆算で計算しているとスピードが落ちてしまいますね。この場合は、48を4×12に分解します。25×4は100なので、100×12=1200と分解することで簡単に計算できますよ。

何をかけたら100になるかを理解していれば、(4×25)が出ても混乱しませんね。
問題パターンごとに解き方を変えるのがベスト
2桁×2桁の掛け算の暗算テクニックをとても分かりやすく紹介してあったサイトを見つけたので、ここでもシェアしておきます。問題パターンごとに解き方が解説されているので、本当に理解しやすいです。
>2桁×2桁の掛け算が瞬時に解ける「暗算テクニック」を9個紹介|数学FUN
方法③計算ができるゲーム・アプリで遊びながら学ぶ
ドリルやテキストなどももちろん効果がありますが、小さいお子さんだとどうしても”勉強”している感覚になり飽きてしまいがち。
そこでおすすめなのが、計算ができるゲーム・アプリを使っての学習です。同じ計算をするのでも、スマートフォンやパソコンなどの画面を使うだけで子どもはゲーム感覚を味わえます。
ゲーム感覚なので知らず知らずのうちに長時間、集中できるメリットも。アプリだと楽しんで計算できるように色々な工夫がされているので、ぜひゲームアプリでの学習も検討しましょう。当サイト内で、計算が速くなるアプリの記事も掲載しています。お役立てください。
方法④日々の生活で数字に触れて計算をを習慣化する
計算スピードを上げるには、日々数字に触れておくことも大切です。
- 毎日ドリル・アプリ等で少しずつでも計算し続ける
- 日常生活の中で問題を作り、計算を解く
などです。時間を決めてやることもちろん有効ですが、日常の生活で習慣化して自然と計算できるようにしておくともっとスピードアップしますよ。
特に買い物中は、いろいろな計算ができるチャンス!割引シールなどが貼られている商品の計算は、掛け算と引き算が必要です。スマートフォンの電卓を使うのではなく、お子さんと一緒に考えてみるなど積極的に計算を取り入れてください。
②計算を習慣化する
計算力は日々の積み重ねによって身に付けられます。方法を次のように工夫し、計算を習慣化すると、さまざまな出題形式や計算の方式に慣れていき、計算が得意になっていきます。
方法⑤途中の式は省略しない
5つ目の方法は、途中の式を省略しないことです。複雑な問題は途中の式も重要ですが、スピードを求めるあまり省略していないでしょうか。
途中の式を書くことで、順序立てて計算でき且つ頭の中も整理する効果があります。解答と比べたときに、自分の解答とどう違うのか?と見直せるきっかけにもなります。スピードを上げていく段階で途中の式を省略してしまうと、ミスに繋がりかねません。
スピードも大事ですが、速くても間違っていれば意味がありません。まずは正確に解けるようになってから、スピードを上げる方向にシフトしましょう。
方法⑥そろばん教室に通わせる
自宅で100玉そろばん・ドリルやアプリなどを学ぶのもよいですが、おすすめなのはそろばん教室に通わせることです。
そろばんを使うことで計算はもちろん、珠算式暗算が身に付くとより速く暗算ができるようになります。そろばんを頭にイメージしてそのまま計算するからです。筆者も小学校時代に数年そろばん教室に通っていましたが、暗算スピードがかなりアップしました。
こちらの記事で、そろばんで計算が早くなった!と効果を実感している人の経験談をまとめています。ぜひ参考にしてください。そろばんの効果に驚くはずです。
合わせて読みたい➡そろばんで計算は早くなる!なぜ早くなるのか、どれほど早くなるのか解説
子どもの計算スピードが早くなる4つのメリット
子どもの計算スピードが早くなることで、
- 算数が好き・得意になる
- 成績が上がり、テストでも有利に
- 他の科目も効率よく勉強できるようになる
- 集中力・記憶力もアップしやすい
こういったメリットが得られます。1つずつ確認していきましょう。
メリット①算数が好き・得意になる
1つ目のメリットは、算数が好き・得意になることです。
前よりも早く解けるようになると、子どもたちはどんどんやる気になります。タイムを計ると数字として目に見えて分かりますね。結果が出るので喜んで解くようになり、算数の苦手意識が消えて好き・得意に変わります。
メリット②成績が上がり、テストでも有利に
2つ目のメリットは、成績が上がってテストでも有利に働くことです。
計算スピードが上がると、問題を解き終わる時間も必然的に早まります。テストは制限時間内に解く必要がありますが、速く解けた分(残りの時間を)見直しに充てられるからです。
テストではスピードよりも正確性が求められるため、この見直せる時間は大きいですよ。正解数が増えることで点数もアップ、成績も比例して上がります。
メリット③他の科目も効率よく勉強できるようになる
見直しができる他に、他の科目も効率よく勉強できるようになります。これが3つ目のメリットです。
計算するスピードが上がれば上がるほど(もちろん正解していることが条件ですが)、計算に費やす時間を減らせます。この減らした時間で、他の科目の対策が可能です。数学に向き合う時間を他の科目へと向けられるので、苦手科目がある場合は重点的に学習できますね。
メリット④集中力・記憶力もアップしやすい
4つ目のメリットは、集中力や記憶力もアップしやすいことです。計算を速く解くためには、目の前の計算のみに集中しなければなりません。他のことを気にしていては、スピードが早くなるどころか落ちてしまうばかりです。
計算スピードが上がる・鍛えていくとパッと計算できるようになるため、頭の回転も速く・良くなります。頭の回転が良くなると=記憶力も上がります。
またそろばん教室に通って珠算式暗算を習得すると、右脳が活発化します。右脳を使った方法なので、左脳で覚えるよりもずっと頭に残ります。
子どもの計算スピードを早くする方法:まとめ
子どもの計算スピードを早くする方法を、6つ紹介しました。
小さいお子さんならまずは100玉そろばんを使って、数の概念から学びましょう。今度は数のまとまりや、分解して計算できるようにします。ドリル以外にも、計算アプリなどを使って楽しみながら学ぶとともに、計算の習慣化を目指してください。
可能ならば、そろばん教室にも通わせてください。”生きる計算力”を身に付けられますよ。計算が早くなることで得られるメリットもたくさんあるので、ぜひ小さいうちから取り入れてみてください。
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