幼少期の「数の学び」に最適な知的玩具のひとつ、100玉そろばんは市販のものだけではなく手作りも可能です。100円均一にあるグッズを使った作り方を紹介します。
手作り100玉そろばんの材料
まず、100玉そろばんを作るのに必要な材料を準備しましょう。
ダイソーやセリア、キャンドゥなど、大手100円均一ショップですべて揃います。もちろん、お持ちのものを使っていただいて構いません。
- そろばんの玉(珠)…クラフトビーズや羊毛のフェルト
- そろばんの枠…ホワイトボードなど好みのフレームのもの
- 玉を通す棒…ステンレスのワイヤー(針金)や巻き簾、竹串など
- 目盛り(必要な人のみ)…数字を書いた紙やシール
①そろばんの玉(珠):クラフトビーズや羊毛のフェルト
まずは、100玉そろばんの要である玉(珠)を製作しましょう。おすすめの材料は、クラフトビーズです。ビーズそのものに穴が開いているので、棒に通すだけなので簡単です。
ビーズ以外だと、羊毛のフェルトでも作ることが可能です。様々な色のフェルト羊毛のフェルトがあるため、好きな色のフェルトを選びましょう。フェルトで作るのであれば100個分を丸めるのが大変ですが、優しい感じに仕上がります。好みで選んでください。
ビーズもフェルトも、数を理解しやすいように5玉ずつ色分けすることをおすすめします。
- クラフトビーズ…動かしやすいように、形が丸いものを選ぶ
- 羊毛フェルト…並べたときをイメージし、色のバランスを見て選ぶ
②そろばんの枠:ホワイトボードなど好みのフレームのもの
外枠はホワイトボードやフォトフレームなど、枠があるものを使うと簡単です。
玉を通す棒を付けるために(枠に)キリで穴を空ける必要があるため、木製のものがおすすめです。プラスチック製のものだと難しいので、木製のものを購入しましょう。
③玉を通す棒:ステンレスのワイヤー(針金)等
玉を通す棒は、ステンレスやアルミ製のワイヤー(針金)が通しやすくておすすめです。
枠が木製なので棒も同じように木製にしたい場合は、竹串や巻き簾が最適です。竹串は少し短めなので、フレームのサイズに合わなければ巻き簾が良いでしょう。1本ずつ分解する必要がありますが、紐で縛られているだけなので簡単に外せます。
ビーズの穴と、ワイヤーの太さに注意しましょう
④目盛り(必要な場合):数字を書いた紙やシール
必要な場合は、目盛りに使う、数字を書いた紙やシールを用意しましょう。
シールも100均グッズで揃えることができます。上から書き込めるタイプを選べば安心です。
枠の大きさに合ったサイズのシールを選んでください。
100均グッズを使った100玉そろばんの作り方
材料を用意できたら、自分だけの100玉そろばんを作っていきましょう。1ステップずつ、分かりやすく紹介します。
- 木枠に合わせてワイヤーをカットする
- ホワイトボードやフォトフレームなどを分解し、外枠だけを残す
- 100玉そろばんの玉(珠)を作る
- 木枠の両端に印を付けて、キリで穴を開ける
- 開けた穴にワイヤーを通し、玉を10個ずつ通す
- 10段分の、はみ出している両端のワイヤーを折りたたむ
- 紙やシールに数字を書き、目盛りを作る
- 枠に可愛いマステ等を貼って完成
STEP①木枠に合わせてワイヤーをカットする
まず、買ったフレーム(木枠)よりも少し長いサイズにワイヤーをカットしましょう。枠にキリで穴を空けて通すのに使います。
通したワイヤーはしっかり固定しないと、玉を動かす時に安定せず、すぐに穴から抜けてしまいます。枠の太さにもよりますが、だいたい2~3cmほど長めにカットすると良いでしょう。
STEP②ホワイトボードやフォトフレームなどを分解し、外枠だけを残す
続いて、100玉そろばんの枠を作ります。フォトフレームであれば、中の板を外してください。
ホワイトボードを使う場合は、はめ込まれているホワイトボードそのものを取り外して、枠のみにしましょう。ホチキスのようなもので留められているので外せば、簡単に分解できます。
いずれも、外枠だけ残るようにします。
もしフレームが薄いと感じたら、段ボールをフレームと同じ大きさにカットして、フレームに張り付けるといいでしょう。ボンド等で貼り付けてください。
STEP③100玉そろばんの玉(珠)を作る
100玉そろばんの玉(珠)を作っていきます。1段10個×10段分なので、全部で100個必要です。とはいえ、穴の空いたビーズを購入したのであれば、玉を作る必要はありません。
羊毛フェルトの場合は、100個分作る必要があります。同じ大きさに丸めて100個分作ります。
STEP④木枠の両端に印を付けて、キリで穴を開ける
分解した木枠の両側に、棒を通すための穴を開けます。
いきなり開けると間隔がバラバラになってしまうので、等間隔で印をつけましょう。ワイヤーを通す必要があるので、左右の枠の同じ位置に印を付けるようにしてくださいね。
印を付けたところに、外側からキリで穴を開けていきます。
STEP⑤開けた穴にワイヤーを通し、玉を10個ずつ通す
STEP④で開けた穴に、①で切ったワイヤーを通します。まずは片方だけの穴に通し、それから③で作ったそろばんの玉を入れて、最後にもう一つの穴にワイヤーを通します。これで、一段目が完成です。
10段分繰り返しましょう。だんだんと100玉そろばんらしくなってきましたね。
STEP⑥10段分の、はみ出している両端のワイヤーを折りたたむ
ここまで来れば、お手製の100玉そろばん完成まで、あともう少しです。
10段分のワイヤーを通し終わっているので、両端にはみ出しているワイヤーを折りたたみましょう。怪我をしないように、気を付けてくださいね。
竹串や巻き簾など、木でできているものを使った場合は、STEP⑦へ飛んでください。
STEP⑦紙やシールに数字を書き、目盛りを作る
目盛りが必要な場合は、紙やシールに数字を書いて目盛りを作りましょう。枠に貼り付けます。
枠にそろばんの玉が通ったワイヤーが付けられているので、玉をすべて左に寄せて、玉の位置に合わせて貼るのがポイントです。100玉そろばんは右から左に玉を動かすため、動かした後(左側)の位置に数字があったほうが使いやすいからです。
STEP⑧枠に可愛いマステ等を貼って完成
最後に、STEP⑥で折りたたんだワイヤー部分にマステなどテープを貼ります。無地のものでも良いですが、好みの可愛いマステを使うといいでしょう。
いくらワイヤーを折りたたんでいるとはいえ、針金は危ないです。マステなどのテープを貼ることで怪我防止にもなるので、この過程は省略しないでください。
まとめ
100円均一ショップに売っているグッズで、100玉そろばんを作ることができました。そろばんの玉を通す棒や、クラフトビーズ・羊毛フェルトなど、100そろばんの玉に使う材料によって、同じ100均のグッズでも、出来上がったあとの印象はかなり違います。
色々なグッズが売っているので、上手に組み合わせて好みの100玉そろばんを製作してみてください。きっと市販のものより愛着が沸いて、より親しんで使うことができるでしょう。
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