この記事では「そろばん式暗算」とは何なのか、いつから学び始めるのがいいのか、そろばん式暗算のメリット、そろばん式暗算の具体的なやり方とコツを紹介します。
「そろばん式暗算」とは

「そろばん式暗算」とは、頭の中にそろばんをイメージして、イメージしたそろばんの珠をはじき、計算をして答えを出す暗算です。
そろばん式暗算はすぐに習得できるものではなく、習得にはそろばんを習い始めてから4~5年はかかるといわれており、始める年齢が早ければ早いほど有利だといわれています。
なぜ、こんなにも習得に時間がかかるのかというと、中途半端なそろばんの技術では、イメージしたそろばんを使った計算の正確性に欠けるからです。
せっかくそろばんを習うなら、そろばん式暗算もぜひ身につけたいですよね。
そろばん式暗算はそろばんの基礎ができてから始める

そろばん式暗算はいつから始めるといいのか、結論は下記のとおりです。
- 数字の読み書きがしっかりできるようになってから
- そろばんの基礎ができるようになってから
数字の読み書きができるようになり、そろばんの基礎が身についたら、そろばん式暗算を始めるといいでしょう。
そろばん自体を始めるのは5~6歳からがおすすめ
そろばん自体を始めるのは5~6歳からがおすすめです。
こんなに早く始める理由は「筆算ができない状態だから」です。
そろばんは主に「右脳」を使って計算し、筆算は主に「左脳」を使って計算します。計算の方法が違うので、相性が良くないのです。
1~2桁程度の暗算であれば、どちらの方法でも簡単に暗算できますが、桁数が多くなったり、連続した計算になると、筆算での暗算は困難になります。反面、そろばん式暗算では簡単に解くことができます。
そろばん式暗算を早く習得するためには、そろばんを早く始め、早く基礎を習得することが大切です。
もちろん、中には「そんなに早くから始めるの?」と疑問に思う人もいるでしょう。ただ、算数ができない年齢のほうが、計算に関する余計な知識がないので、そろばんの基礎をしっかり身につけることができるのです。
そろばん自体を始める年齢については、下記の記事で詳しく説明しているので参考にしてください。

そろばん式暗算をすることのメリット

前述のとおり、そろばん式暗算は頭の中にそろばんをイメージして珠を弾きます。
このイメージによって右脳を鍛えられ、下記の力が身につくというメリットがあります。
- 注意深く観察する能力
- イメージやひらめきの力
- 記憶する力
- 集中する力
- 情報を整理する力
- 速く読み・速く聴く力
その他のメリットは下記の記事で詳しく説明しているので参考にしてください。

そろばん式暗算(珠算式暗算)で右脳を使っていることは、日本珠算連盟の公式サイトにも書かれています。
珠算式暗算は右脳で処理した答えのパターン記憶を行います。
全国珠算教育連盟の公式サイトには、そろばん式暗算は右脳の活性化に関与しているという実験結果も掲載されています。
(前略)実験では、被験者ひとりひとりに16個の電極を取り付け、目を閉じて安静にしている時と、珠算式暗算を行っている時の二つの状態で脳波の動きをとらえた。(中略)珠算の段位があがるほどに右後頭部のイメージのみで計算し、集中力を示す指標にも一般の人に比べて高い数値が得られた。
また、そろばんは計算だけが早くなるイメージを持たれやすいですが、「イメージする力」によって地頭もよくなる傾向にあります。
左脳・右脳のはたらき
前述のとおり、筆算は「左脳」、そろばん式暗算は「右脳」を使います。左脳と右脳には、どのようなはたらきがあるのか説明します。
左脳には、文字の読み書きや計算、物事を論理的に分析・説明したり、筋道を立てて考えるというはたらきがあります。
左脳をよく使う「左脳派」の人は、物事を客観的に見られるため、新商品などの研究・開発に向いているといえます。
周りの状況に左右されにくい冷静な性格なので、リーダーを支える参謀にも向いているといえます。
右脳をよく使う「右脳派」には、感情が表に出やすく、喜怒哀楽が明快で、直感的に物事を判断する人が多いです。
「右脳」は喜怒哀楽などの感情や感性、イメージ力、直感などのアナログ型思考。
また、映画やテレビドラマに感情移入して、思わず涙ぐんでしまうことが多い人も右脳派が多いといえるでしょう。
左脳派と右脳派については、こちらの動画も参考にしてください。
そろばん式暗算を習得する具体的な方法
そろばん式暗算を習得するための具体的な方法を簡単にまとめてみました。
まずは口数や桁数が少ない問題にチャレンジして、慣れてきたら徐々にステップアップしていきましょう。
- 指を動かすことに慣れる
- 3口1桁の足し引き算にチャレンジ
- 3口2桁の足し引き算にチャレンジ
- 5・10の繰り上がり/繰り下がりを入れた足し引き算にチャレンジ
- 口数や桁数を増やした計算にチャレンジ
- 簡単な掛け算・割り算にチャレンジ
- 6桁などの桁数が多いものはカンマごとに計算しよう
- 特殊な問題、マイナスになる計算や小数点の問題を攻略しよう
そろばん式暗算のやり方・手順とコツ

まずは手元のそろばんで計算できるようになる
そろばん式暗算を身につけるには、当然ながら手元のそろばんを使って計算ができる必要があります。
手元のそろばんで計算ができなければ、頭の中にイメージしたそろばんで計算することはできません。
まずは、手元のそろばんで計算できるように練習しましょう。
数字ではなく、そろばんの珠の配置をイメージする
手元のそろばんを使って、足し算・引き算・掛け算・割り算がある程度できるようになったら、頭の中にそろばんをイメージしてみましょう。
そして、頭の中にイメージしたそろばんの珠を動かしてみます。
このとき、数字でイメージするのではなく、そろばんの珠の配置をイメージします。
例えば、「493」という数字であれば、「493」という数字をイメージするのではなく、下記画像のように、そろばんの珠の配置をそのままイメージするのがポイントです。

イメージの流れが止まったら最初から
複数の口数を計算するときも、頭の中にイメージしたそろばんの珠を弾いて計算するわけですが、珠を弾く流れが途中で止まった場合は、最初からやり直しましょう。
そろばん式暗算は、最初から最後まで一連の動作で答えを出すのがポイントです。
問題が簡単でも、ちゃんとそろばんをイメージして珠を弾くことも大切です。
そろばんをイメージしないとトレーニングになりませんし、右脳を活性化させることもできませんからね。
手元のそろばんで答え合わせ
答え合わせの必要性は、いまさらお伝えするまでもないと思います。
大切なのは、正答の数字を見て確認するのではなく、手元のそろばんを使ってもう一度計算し、珠の配置で答え合わせをすることです。
そうすることで、イメージしたそろばんの動きはどこが違っていたのかを確認できます。
間違った問題は、もう一度そろばん式暗算で解いてみましょう。
いきなりできるようにはならない
当然ながら、そろばん式暗算は、手元のそろばんで計算できるからといって、すぐに身につくものではありません。
そろばん式暗算にチャレンジし始めたばかりのころは、間違えてばかりでモチベーションが下がることもあるでしょう。
しかし、最初はたくさん間違えて当たり前です。大切なのは、どのように間違えたのかを把握することです。
例えば、答えが「493」という問題。間違えた答えを、手元のそろばんに置いてみます。


100、10の桁は合っていますが、1桁を間違えています。
間違えた答えを、手元のそろばんに置いてみると、何を間違えたのかわかりやすくなります。

0を使った掛け算で、最後の0を忘れてしまうという落とし穴もよく見られます。
そろばん式暗算の習得の近道は通塾

そろばん式暗算を最短で習得したいという人は、そろばん教室に通うことをおすすめします。
やはり、すでに身につけている人から教えてもらうと、習得の速度が段違いです。
そろばん教室の選び方のポイントは下記の4つです。
- 指導者の保有資格
- 教室の雰囲気や設備
- 競技会やコンクールへの参加
- 加入しているそろばん連盟
そろばん教室の選び方は、下記の記事で詳しく説明しています。参考にしてください。

独学でも可能だが遠回り
独学でもそろばん式暗算を身につけることはできますが、うまくいかないときにどうすればいいのか教えてくれる先生がいると、身につく速度が全然違います。
先生がいれば、自分では気づかない悪いところを指摘してもらうこともできます。独学だと遠回りになります。
正しく学ぶには、教えてくれる先生が必要です。
時間の融通が利くオンライン教室がおすすめ
そろばん教室に通うとなると、通塾や送迎の手間・時間がかかります。
なので、通塾や送迎の手間・時間がかからない「オンラインそろばん教室」がおすすめです。
オンライン形式であれば、そろばんの授業を自宅で受けることができます。
私の子どもがそろばんを習っている教室は、授業の日時が選択制で、自主性を尊重してくれる教室だったので、今の教室に決めました。
無料で授業を体験できます。無料体験授業については、下記の記事で詳しく説明しているので、参考にしてください。

その他のそろばん教室は、下記の記事で詳しく紹介しています。

まとめ
この記事では「そろばん式暗算」とは何なのか、いつから学び始めるのがいいのか、そろばん式暗算のメリット、そろばん式暗算の具体的なやり方とコツを紹介しました。
そろばん式暗算は、独学でも身につけることは可能です。
ただ、独学だと遠回りになるので、習得の近道となる通塾を視野に入れるといいでしょう。通塾や送迎の手間・時間がかからない「オンラインそろばん教室」がおすすめです。







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