子どもの集中力が続く時間はどれくらい?

子どもの集中力が続く時間はどれくらい?そろばん教室
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子どもの集中力が続く時間は、一体どれくらいなのでしょうか。この記事では、年齢や学年別に集中力が続く時間を分かりやすくまとめました。ぜひ参考にしてください。

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株式会社サイトクリエーションの「そろばん教室」担当部署。日本珠算連盟の賛助会員。そろばんの始め方や、教室選びのポイントを解説。最近話題のオンラインそろばんも紹介。実体験やユーザーの口コミをもとにした、役立つ情報を配信中。

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子どもの集中力が続く時間は「年齢×2~3分」

子どもの集中力が続く時間は「年齢×2~3分」

子どもの集中力が続く時間は「年齢×2~3分」という研究結果があります。

アメリカの児童発達の専門家が調査を行い、子どもたちに期待される適切な集中力の持続時間が『年齢×2~3分』であると分析しました。

児童発達の専門家は一般に、子どもに期待される適切な集中力の持続時間は、その年齢あたり  2~3分であると述べています。これは、典型的な子供が特定のタスクに集中し続けることができる時間です。

引用:NORMAL ATTENTION SPAN EXPECTATIONS BY AGE|Brain Balance(筆者翻訳)

その分析結果に基づき、2歳~16歳まで2歳刻みで集中力が続く時間を表でまとめました。以下をご覧ください。

年齢集中力が続く時間
2歳4~6分
4歳8~12分
6歳12~18分
8歳16~24分
10歳20~30分
12歳24~36分
14歳28~42分
16歳32~48分

2歳から16歳まで、どの年齢でも<年齢×2~3分>が基準となっていますね。

ただしこれはあくまでも一般的なデータあり、個人の興味深さ・周りの環境などで大きく変わります。周囲に集中力を乱すものがあったり、子どもの体調(疲れ、空腹など)によっても左右されます。

子どもの集中力が続く、一般的な時間【学年別】

子どもの集中力が続く時間は「年齢×2~3分」という研究結果がありますが、実際には個人差があります。

そこで、一般的にいわれている子どもの集中力が続く時間の目安を学年別にまとめました。

学年別(年齢)集中力が続く時間
未就学児(0~5歳)年齢+1分
小学校低学年(6~9歳)約15分
小学校高学年(10~12歳)約15~20分
中学生(13~15歳)約30分
高校生(16~18歳)約45分
大学生以上~大人約90分

未就学児(0~5歳)・・年齢+1分

未就学児(0~5歳)・・年齢+1分

0~5歳:未就学児であれば、年齢+1分が集中できる時間です。5歳であっても+1分の、6分ほどしか集中することが難しいと言われています。

子どもはすぐに飽きて違う遊びに乗り換えたりしますが、特段変わったことではありません。ごくごく一般的なことです。

小学校低学年(6~9歳)・・約15分

小学校低学年(6~9歳)・・約15分

小学生になっても集中できる時間は、15分しか持続しません。これは、京都繊維大学情報科学センターの論文でも提唱されています。

集中力は 90分が限界というものの、集中力の波は15分周期と言われている。特に小学校低学年の段階では、この周期がはっきりしていて、15分で飽きがくる。それが高学年になると並に乗れるようになる。

人間の集中力の限界はどのくらい?|京都繊維大学情報科学センター

特に子ども向けのテレビアニメや、教育番組などが10~15分で1話構成になっているのもこのためです。

小学校高学年(10~12歳)・・約15~20分

小学校高学年(10~12歳)・・約15~20分

小学校高学年(10~12歳)ほどになると15分から少し延びるものの、長くても20分ほどが集中し続けられる時間です。

中学生(13~15歳)・・約30分

中学生(13~15歳)になるとどうでしょうか。小学校低学年の15分×2倍の、約30分が集中力持続時間です。成長していくにつれて、少しずつ集中できる時間が延びてきましたね。

高校生(16~18歳)・・約45分

高校生(16~18歳)・・約45分

高校生になると授業時間である、約45分間集中し続けられるようになります。

大学生以上~大人・・約90分

大学生以上~大人・・約90分

大学生~大人になると、最長の90分が集中し続けられる時間です。大学の講義も90分のところが多いですよね。

集中力には時間によって一定のリズムがある

人の集中力はずっと同じように続くのではなく、一定のリズムがあることが分かっています。そのリズムとは、「15・45・90の法則」です。詳しく見ていきましょう。

「15・45・90の法則」とは

「15・45・90の法則」とは
引用:脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術 | 樺沢 紫苑 |本 | 通販 | Amazon

「15・45・90の法則」とは、精神科医である樺沢紫苑先生が著書『神・時間術』の中で、記した法則です。

人の集中力は、15分・45分・90分のリズムがあると唱えました。

こちらのYouTubeでも分かりやすく解説しており、3分ほどなのでぜひご覧ください。

15-45-90の法則:集中力持続時間の秘密|【精神科医・樺沢紫苑】

一番深く集中できる時間は<15分>

樺沢紫苑先生によると、人間が一番深くしっかりと集中できる時間は「15分」だと明言しています。また二言語を聞きながら通訳する同時通訳者を例に挙げ、集中できる時間をこのように記載しています。

同時通訳というのは、非常に高い集中力を要するので、せいぜい10分。どんなに頑張っても、15分が限界です。

引用:樺沢紫苑著【脳のパフォーマンスを最大限に引き出す|神・時間術】p.68

どれだけベテランの通訳者であっても10分、長くて15分が集中し続けられる時間というわけです。長時間通訳する必要がある場合は、大抵10~15分程度で通訳者が変わります。

ドラマやテレビ番組などで大体15分ごとに1回コマーシャルが入るのも、集中して観てほしいからです。この法則を利用して、今日中に仕上げる必要があるタスクや提出期限が迫っている宿題・レポートなども、15分と決めて取り組めば高い集中力が発揮できるのではないでしょうか。

一般的に集中できる時間は<45分>

また一般的に集中できる時間は、45分です。小学校の授業時間は45分ですし、高校の授業時間でも50分と、やはりこのあたりの時間が集中できる目安となってくるわけです。

テレビドラマなどもコマーシャルを除けば、ドラマそのものは45分ほどです。視聴者ができるだけ集中して観ることができるように、こういったところでも構成が工夫されていることが分かります。

このことから樺沢紫苑先生は、15分の次は<45分=45>という法則を導き出しました。

人が集中できる限界の時間は<90分>

人は年齢が上がるにつれて集中力の持続時間が伸びる傾向があるものの、「90分」という限界があります。

スポーツ好きな方は90分と聞いて思い浮かべるのは、サッカーの試合でしょう。勉強や仕事など座って行うものだとなかなか集中力が続きにくいですが、スポーツなどであれば比較的長時間プレイし続けられますよね。

しかしよく考えてみると、90分の試合でも≪前半45分×後半45分と45分ずつ≫で分かれています。また前半と後半の間に、15分の休憩時間が設けられています。プレイヤーはもちろんですが、視聴者側も集中して観ることができるベストな時間が45分です。

人間には「90分」で繰り返される体内リズムがある!

人間には、24時間周期で刻まれている体内リズム(体内時計):【サーカディアンリズム】があります。

このサーカディアンリズムとは異なり、90分・20分を繰り返す:90分という短い周期で1日に何回もアップダウンする【ウルトラディアンリズム】も存在します。

また睡眠には、深い眠りのノンレム睡眠(60~80分)と浅い眠りのレム睡眠(10~20分)の2つのサイクルがあります。個人差があるものの、1周期90分として7時間睡眠であれば4~5回繰り返しています。

この睡眠周期も、ウルトラディアンリズムの一つ!

この90分周期は、睡眠中だけでなく日中にも生体リズムとして持続しています。つまり睡眠サイクルと同じように、90分間集中して20分休憩・・は、集中力を持続するためにもとても有効なのです。

北海道大学の電子科学研究所でも、ウルトラディアンリズムが人間のさまざまな生理機能のリズムを制御している、という研究データを発表しています。

哺乳類の生体内では,レム-ノンレム睡眠サイクルやホルモン分泌など,様々な生理機能に数十分~数時間の短い周期のウルトラディアンリズムが観察されます。(中略)

本研究で見いだしたウルトラディアンリズムは,生体の様々な生理機能のリズムを制御していると考えられます。

引用:短い周期の体内時計を生む新たな脳領域を特定-ウルトラディアンリズムの発生源を解明-|北海道大学 電子科学研究所

まとめ

子どもの集中力が続く時間は、「年齢×2~3分」が目安です。また大人であっても、個人差はあるものの集中力が続くのには一定のリズム(15・45・90)が存在します。

集中できる時間はそれぞれ異なるので、いろいろ試してみて一番集中できる時間を探してみてください。

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