子どもにそろばんを習わせているけれど、なかなか上達しない、珠算検定に合格できないと悩んでいる親御さんはたくさんいます。
「うちの子はそろばんに向いていないのだろうか」「そろばんが上達する子と上達しない子はなにが違うのだろうか」と考えてしまうものです。
この記事では、子どものそろばんの向き不向きを確認する方法と、上達する子・上達しない子の違いを説明します。
そろばん向き不向きな子どもの特徴
子どものそろばんの向き不向きを、子どもの特徴だけで正確に判別するのは非常に難しいです。
ただ、どのような子どもがそろばん向き不向きなのか、上達する子のざっくりとした特徴はネット上で散見されます。
まずは、そろばん向き不向きな子どもの特徴を紹介します。
- 好奇心旺盛な子
- 負けず嫌いな子
- 好きなことに熱中できる子
- 気が散りやすい子
- 集中力がない子
- 数字や計算に興味がない子
負けず嫌いなで競争が好きな子も伸びが早いです。
これらの特徴はそろばんだけではなく、ほかの習い事や競技の向き不向きにもいえることです。
だからといって「うちの子は習い事に向いていない子だから」「そろばんに向いていない子の特徴に当てはまっているから」という理由で習い事を諦めるのはナンセンスですよね。
子どものそろばんの向き不向きは、諦める判断の材料のひとつでしかありません。
親が、子どもにそろばんに興味を持たせたり、やる気を出させたり、モチベーションを維持させる努力をすることが大切です。
やる気がない子にやる気を出させる方法
やる気がない子にやる気を出させるのに効果的な方法は、子どもに成功体験を積ませることです。
成功体験を与えることにより、子どもの自己効力感が高まり、質の高い学習を継続することができます。
「認められたんだ、できるんだ」と感じる。そうやって成功体験をどんどん積んで行くと、子供はいろいろなことにチャレンジします。
この成功体験は、大人の経験から予測できるものではありません。上達する子と比較し、向き不向きを気にしてしまい、「~すると成功しないよ」「~しないと難しいよ」といったネガティブな発言をしないように気をつけましょう。
よその上達する子と比べるのではなく、いかに成功体験を積ませ、いかに楽しくさせるかが、やる気がない子にやる気を出させる大きなポイントです。
「そろばんでちょっと難しい計算ができた」「そろばんで算数の点数が前回より上がった」など、大小問わず、なんでもいいのです。
そろばんの向き不向きも気になりますが、まずは、小さくてもいいので良い結果を褒め、「そろばんを頑張ったから成功したんだ」という気持ちをつくってあげることが大切です。
そろばんが上達する子・上達しない子の違い
そろばんが上達する子・上達しない子の違いは、大きく2つあります。
- 教室選び、勉強方法が合っている
- そろばんを自主的にやっている
- 教室選び、勉強方法が間違っている
- そろばんをやらさせている感がある
教室選び、勉強方法は間違っていないか
そろばんが上手くならない場合
本人の努力不足または
教室選びの失敗が大きいと思います。— プロそろばんプレイヤー🧮 (@abacus_infinity) January 20, 2022
そろばんを上達させるためには、正しいそろばん教室を選ぶ必要があります。
そろばん教室選びで失敗するということは、子どもがそろばんを始める前から失敗していることになります。これは子どもの向き不向きや、上達する子・上達しない子の違い以前の問題です。
そろばん教室選びは以下の点に気をつけなければなりません。
- 指導する先生の質(取得資格)と人数
- 珠算式暗算を教えてくれるか
- 検定や競技会に積極的に参加しているか
選んだ教室が子どもに合っているかも大切です。どれだけ評判がいい教室であっても、子どもに合っていなければ意味がないですからね。
そのときは、思い切って教室を変えてみるのもひとつの方法です。
事実、もともと上達する子の多い、評判のいい教室に通わせていたけど、教室を変えたことで子どもがやる気を出したという話もあります。
親子同伴のそろばん教室から子供だけで通える教室に変えた。
2件体験行った後に本人に決めてもらって、昨日から通い始めたんだけど、先生の教え方が分かりやすくてすごく楽しいらしい。私としても下の子と別の場所で待機するだけだから精神的に本当楽だし、万々歳🙌
— みなみ (@minami_m123) April 14, 2022
今では気軽に始めてすぐに辞められるオンラインそろばん教室もあります。いろいろと体験してみて、お子さんにピッタリの教室を見つけてあげてください。
そろばんを「自主的にやっている」か「やらさせている」か
あなたの子どもにとって、そろばんは「自主的にやっているもの」でしょうか、それとも「やらさせているもの」でしょうか。
客観的に判断するのは難しいので、「そろばんは好きでやってるの?」「やりたくて続けてるの?」と子どもに聞いてみるといいかもしれません。
子どもがそろばんを「やらされている」と思っているのであれば、子どもの自主性を引き出すように意識してみましょう。上達する子の多くは、そろばんを自主的に学んでいます。
子どもの自主性を引き出すには……そう、向き不向きの解説のときにお伝えした、成功体験を積ませるのが効果的です。
上達する子の多くはたくさんの成功体験を積み、「しなやかマインドセット」になっています。
私の子どもがそろばんを始めたきっかけ
私の子どもがそろばんを習いだしたきっかけは、私がすすめたからです。もともと勉強が好きなタイプではなさそうですが、勉強を始めるきっかけとして、そろばんをすすめてみました。
私の子どもは6歳で、週に一度「よみかきそろばんくらぶ」というオンラインそろばん教室でそろばんを習わせています。
もちろん、目標は珠算式暗算の習得です。
自分からやりたいと言ったわけではないため、最初はそろばんに全く興味を示しませんでした。授業に集中しておらず、楽しんでいるわけでもなく、なんとなくやっている感じがしました。
しかし、継続するうちに少しずつ興味を持ち始め、今では集中して授業に取り組むことができるようになりました。聞いてみたところ、楽しんでやれているようです。
子どものそろばんの向き不向きを確認する方法
「子どものそろばんの向き不向きを、子どもの特徴だけで正確に判別するのは非常に難しい」というのは、すでにお伝えしたとおりです。
しかし、それがわかっていても「うちの子はそろばんに向いていないのだろうか」と不安に感じることがあるでしょう。
その場合、子どもの能力を検査する遺伝子キットを使うという方法があります。
向き不向きの判断基準は多いに越したことはありません。ここでは、子どもの遺伝子能力検査キット「DNA FACTOR」をご紹介します。
子どもの遺伝子能力検査キット「DNA FACTOR」とは
子どもの遺伝子能力検査キット「DNA FACTOR」は、下記のような子どもに育てたいときに、なにが必要なのかを遺伝子的に調べることができます。
- 自分に自信を持てる子
- 特技を伸ばせる子
- より良い進路を歩む子
- 健康で活動的な子
- 頭の回転が早い賢い子
- 目標達成ができる子
検査キットは2種類あり、学習に特化した「X Type」と、センスに特化した「Y Type」があります。
それぞれ知ることができる項目が異なります。そろばんの向き不向きを確認する場合、学習に特化した「X Type」がおすすめです。
検査結果はドクターからのコメント付き
検査結果にはドクターからのコメントが付いています。あなたの子どもだけに向けた、世界にひとつだけの検査結果です。
たとえば、どのようなタイプの子どもなのか、どのような特性があるのか、向いている職業は何なのかなど、向き不向きを含め、事細かに記載してあります。
これだけ詳しく書いてもらえれば、将来への道筋を立ててあげることができますね。
検査はたったの3分
- 申し込み後、検体採取キットが届く
- 専用綿棒で口の中の擦って細胞を採取
- 返送用の封筒に入れて送付
そろばんは継続して結果が出るもの
習い事は継続することで結果が出ます。それは、そろばんも例外ではありません。
世の中には、よその上達する子と比較して「そろばんが上達しないから」「珠算検定に合格できないから」という理由でそろばんを辞めさせてしまう親御さんがたくさんいます。
もし、あなたもそのように考えているのであれば、そろばんを辞めさせる前に、子どもにそろばんの成功体験を積ませてみてはいかがでしょうか。
上達する子の多くと同じように、子どもの自主性が引き出され、自己効力感が高まり、質の高い学習を継続することができるようになります。
そろばんは世の中にたくさんある習い事のひとつでしかありません。勉強ができるようになるための手段も、世の中にはたくさんあります。子どもが、そろばんが上達しないからといって悲観的になる必要はありません。
そろばんの本当のやめどきは?
そろばんのやめ時は、珠算式暗算が正確にできるようになってからです。
資格取得はあくまでも、そろばんを継続させるためのモチベーションであり、いくら資格を取得しても珠算式暗算を習得しない限り、そろばんを習わせる意味はほとんどないといえます。
なぜなら、珠算検定試験の資格を取得しているからといって、就職で有利になるとはいえないからです。銀行へ就職しやすくなる時代もありましたが、デジタル化が進んだ現代では、とくに有利にはなりません。
もちろん、そろばんの本質は、資格を取得して受験や就職で有利になることではありません。
そろばんの本質は、子どものうちから脳を鍛え、頭の回転が早い子どもを育てることです。
子どもがどの段階で伸び悩んでいるかはそれぞれだと思いますが、資格よりも珠算式暗算の習得を目標にしましょう。資格の取得はそれほど重要ではなく、よその上達する子と比べる必要はありません。
珠算式暗算を習得するには継続することが大切なのです。そして、継続させるためには子どもの自主性を引き出すことが大切です。
上達する子の多くは自主的にそろばんを学んでいます。
無理に練習時間を増やす必要はありません
当然ながら、そろばんが上達する子の多くは練習の回数が多く、練習時間も長いです。
練習時間の違いもまた、上達する子・上達しない子の違いのひとつだといえるでしょう。
ただし、むやみに授業の回数や時間を増やしても、子どものためにはなりません。それぞれの子どもにあった、無理のない学習が理想です。
まとめ
好奇心旺盛な子や負けず嫌いな子、好きなことに熱中できる子はそろばんに向いています。
反対に、気が散りやすい子や集中力がない子、数字や計算に興味がない子はそろばんに向いていません。
ただ、子どものそろばんの向き不向きを、子どもの特徴だけで正確に判別するのは非常に難しいです。
子どものそろばんの向き不向きは、そろばんを諦める判断の材料のひとつでしかなく、親が子どもにやる気を出させることが大事です。
やる気がない子にやる気を出させるには、子どもに成功体験を積ませるのが効果的です。
そろばんが上達する子は、そろばんを自主的に学んでいるという特徴があるので、成功体験を積ませて、子どもの自主性を引き出しましょう。
ただ、通っているそろばん教室に原因がある可能性もあります。
その場合は、思い切って教室を変えましょう。
もともと評判のいい教室に通わせていたけど、教室を変えたことで、子どもがやる気を出して、めきめきと上達したという話もあります。
私の子どもの場合、勉強を始めるきっかけとして始めたものなので、週に一度のオンライン授業と自宅学習で、今のところは十分に効果が出ていると思います。そろばんの向き不向きはわかりませんが、気にしていません。
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